Day2.16

「ガナッシュ!!シュガー!!ソルト!!大丈夫!?」

「遅ぇよ!」

漸く合流したマドレーヌに、ソルトは文句を吐き捨てながらシュガーから離れる。

「皆何処かへ連れて行かれた!ヤツらはいったい何者なんだ!?」

「ヤツらはエニグマ……。闇から生まれた生きものよ。この世界には手を出さないハズなのに……。なぜ、今になって……?」

出せないではなく出さないという違和感に、ガナッシュとソルトは顔をしかめた。

「その、エニグマって言う化け物…。ソイツが次々と皆をどこかに連れて行った…」

「この辺りは全部囲まれてるみたい。どこにも逃げ場なんかないわ…」

「もういい!!誰が逃げたりするもんか!!先生だって、最初からこうなることがわかってたんだ!!」

ガナッシュはそう叫ぶと海岸の方へ走り去る。

「ガナッシュ!!ちょっとガナッシュを見てくる!二人は隠れてて!すぐ戻るから!!」

マドレーヌはガナッシュを追い、

「隠れててって…、今更無理でしょ…!」
「おい、シュガー!」

シュガーとソルトもその後に続き、海岸へ走った。






「クックックッ……。すさまじいパワーだ……。オマエとあそこにいる二人……そしてさっきの銀髪が手に入れば他のザコはいらん……」

ガナッシュは多くのエニグマに囲まれていた。

「ガナッシュ!!何をする気!?」

「先生……。待ってて……。皆を連れてもどるよ……」

「…あの二人を連れて来い。このザコはオマエたちの好きにしな…」

エニグマはそう言うと、ガナッシュを連れて消える。


「ガナッシュ!!」


残されたエニグマたちは、命令通りシュガーとソルトを連れていこうとしているのか、ジリジリと詰め寄ってきた。









CreationDate:2008.08.24
ModificationDate:2015.05.04




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