Day2.14

「!!!」

「なに〜!?」

「今のって!」

「ブルーベリーだな」

ばたばたと足音が向かってくる方向に目をやると、レモンとブルーベリーが何かに追われて逃げるかのように走ってきた。

「助けて!!みんな殺されちゃう!!」

「なんなの〜〜!?どうしちゃったの〜〜!?」

二人の後ろから見たことのない醜い生き物が姿を現す。

「!!なんなんだ、ソイツは!?」

「そんなの知らないよ!ご本人に聞いてみな!」

「了解!下がってな!消し炭にしてやるよ!」


「レモン!ブルーベリー!」

シュガーが慌てて走り寄った。

「シュガー!どうしよう、レモンが…!」

「クッ…!…腕をやられた…」

「ソルト」

「これでも持っとけ」

「!カエルグミ…!ありがとう、ソルト!」

「ありがとう、シュガー、ソルト。……カエルグミはとっておくことにするよ。もっと大変なことが起きるような気がしてきた……。あんたらも気をつけなよ…」

「海岸の方は大変なことになってるわ……。この気配だと、まわりは全部ヤツらにかこまれたみたい…」

「なんなの…?何が起きているの…?」

アランシアは訳がわからず混乱する。未知の恐怖からだろうか、体が震えていることに気付いたシュガーは、アランシアの手をぎゅっと握った。

変な生物は闇属性のようだ。手間取っているキルシュを見て、ソルトが声をかける。

「手伝おうか?」

「いや、一匹しかいないし、ここは俺一人で大丈夫だ!二人はマドレーヌ先生を探してくれ!」

シュガーは「気を付けてね」と、ソルトは「頑張れよ」と言い残してその場を後にした。






「アギャ〜〜〜〜〜〜ッ!!」

「キャァァァァーーーーッ!!」

「な!な!な!なにするっぴ〜〜〜〜ッ!?」

「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


「カフェオレ!ペシュ!」
「ピスタチオ!シードル!」


次々と現れる変な化け物に消されていくクラスメート。


「…何なんだよ」


ソルトは思わず呟いた。









CreationDate:2008.08.24
ModificationDate:2015.05.04




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