Day2.02

「…お、どうしたんだ?4人連れ立って」

遠目から見えたのか、カシスが話しかけに寄ってきた。良いところにとシュガーは振り返る。カシスはそのシュガーの笑顔とソルトの面倒そうな顔を見て、あ、失敗した、と思った。

「カシスも行こうね」
「…は?」

「岩場の東のほうから向こうに行けるんだけど、洞窟みたいなのがあるんだ!リーダーはシュガーで探検だぜ!」

「…拒否権は「なし」…ですよね」

「お前俺と同じこと言うなよ」

「何が?」


「ねえシードル、二人って意外と息あってると思わない?」

「うん。僕も今同じ事思った」





今の時点でメンバーは五人。セサミはぐるりと周りを見て、キルシュを見付けると大声で呼んだ。

「…アニキー!」

「お前ら何してるんだ?」

「洞窟みつけて探検に行くんだ!アニキも行くだろ?」
「当たり前だぜ!!」


そうしてシュガー、セサミ、ソルト、シードル、カシス、キルシュ。計六人の探検が始まったのだった。





セサミが発見した石を退かして中に入る。奥にある洞窟の前でガナッシュとオリーブが話していた。

「…ここだ……」

「何かわかるの…?」

「近づかないほうがいい。ここはヤバ過ぎる…」

「いったい、何があるの…?」

「…果てしない、暗闇…」

「どけよ、ガナッシュ、オリーブ!俺が見つけた穴だぞ!」

セサミが食いかかるが、ガナッシュは気づいていたのか、別段驚くことなく振り向く。


「…行くんだったら覚悟を決めろよ、セサミ。何が出るかわからないぜ」


そう言うとガナッシュは戻っていった。
シュガーの隣を過ぎる時に「気をつけろよ」という言葉を残して。

「…気をつけてね」

オリーブもそう言うとガナッシュの後を追った。

「おどかすなよ…。ビビるじゃねぇか…」

「ガナッシュがあそこまで言うんじゃ止めといた方が、」


「早く入ろうぜ!」


中止に持っていこうとしたシードルの言葉を遮り、キルシュが急かす。
流石に学校の行事で使われる場所で危険すぎることは起こらないだろうと六人は洞窟に足を踏み入れた。









CreationDate:2008.08.12
ModificationDate:2015.04.30




[ 2/18 ]
[ 19/79 ]
[Put a Bookmark]

 

 戻る
Top 



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -