Day1.15 「シュガーって好きな人いないの?」 布団を敷いて、寝転がり、電気を消した直後のキャンディの言葉だ。 「私〜?……いない、と思う」 「でも周り、結構良い男子いるじゃない」 シードル、ガナッシュ、……認めたくないけどカシスとか。 最後の名前を不本意そうにあげたブルーベリーに、キャンディが慌てて割り込んだ。 「駄目よ!ガナッシュは!」 「キャンディはガナッシュ好きなんだよね。応援するよ!」 シュガーの言葉にキャンディは振り向き、じっと目を見ていたかと思うと、問う。 「………本当、に?」 「……?うん」 「ホントにホント!?」 「応援、するよ?」 「……ありがと!」 「でも実際どうなの?ガナッシュは置いといて、他の二人は?」 「うーん……三人とも友達だからなぁ」 「今の言葉、学校で言ったら騒動になるな」 「恋する女の子は怖いもんね〜」 「……ソルトちゃんはどうですの?」 「は?」 ペシュの言葉に絶句するシュガー。 「駄目でしょ!だって双子じゃない!…でもなんか禁断の恋って感じ〜!燃えそう〜!」 「…キャンディ…テンションが…」 「…えへ。ごめんごめん。…そういえば二人はどっちが上のキョウダイなの?」 「それ気になるな。シュガーが姉か?ソルトが兄か?」 女子側のコテージでそんな話になった時、同じく男子側のコテージでも話題になっていた。 「僕ずっと気になってたんだけどさ。ソルトとシュガーって、どっちが年上なの?」 「双子だ」 「違うだろ…いや、合ってるけど。お前が兄なのか?シュガーが姉なのか?」 互いの会話は聞こえるわけがないのだが、示し合わせたかの様に、二人は口を開いた。 CreationDate:2008.08.11 ModificationDate:2015.04.29 [ 15/16 ] [ 16/79 ] [Put a Bookmark] ← 戻る |