Day1.14

日が暮れ始め、キャンプファイアーが始まる頃だ。

「ソルト!シードル!そろそろキャンプファイアーだよ!」

シュガーは解散前、マドレーヌにキャンプファイヤーには全員に声をかけて集合させてね、と頼まれていた。キルシュの読みは残念ながら外れ、マドレーヌは生徒が全員揃っていないことに気付いている。
シュガーはソルトを巻き添えにする気満々で言葉を放つ。

「じゃ、他の人にも声かけよう」
「断る」

「先に海岸かな」

「気持ち良いくらいのシカトだな」
「大丈夫。ソルトもそんな感じだから」

即答した台詞を無視され、悪態つくソルトにシードルはツッコミを入れた。

「………」





海岸でカベルネとカシスに声をかける。何故かカシスが増えた四人で、クラスメートの探索をすることになった。

「なんでお前もくるんだ」
「駄目なのかよ」
「不快だ」
「…おまえ……」

以上、ソルトとカシスの会話である。

「あの二人、ホントに合わないね」
「…っていうかソルトが一方的なだけでしょ」

以上、彼らを見ていたシュガーとシードルの会話である。


「あ、カフェオレー!そろそろキャンプファイアーの時間だよ!」

「ウミノミズハ ナゼショッパイカ ワカルカ?」
「は?」

行き成り投げかけられた質問に、間抜けな声を返す。

「ショッパクナカッタラ、ミンナガノンデナクナルダロ?ウミガナクナルトコマルダロ?ダカラカミサマガ、ウミヲショッパクシタンダ」

「違うだろ」

「フッフッフ。カシスハワカッテナイナ」
「解りたくもないけどな」


次に四人は森の方へ行く。ピスタチオとショコラ、オリーブがいたので声をかけた。他にクラスメートの姿はない。
後は揃っているだろうと四人も目的地に向かった。





臨海学校の定番と言えるカレーを作り、キャンプファイヤーを中心に周りを囲んで座り、みんなと話しながら食べる。
食べ終わったらゲームをして。
最後の優勝者が決まった頃には辺りは真っ暗だった。

「そろそろ寝る時間ね!みんな自分のコテージに戻りましょう。明日は6時集合よ!遅れないようにね〜」

マドレーヌの就寝宣言により、コテージへ戻る。
コテージは三つあり、男子、女子、教師に分かれていた。









CreationDate:2008.08.11
ModificationDate:2015.04.29




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