06

騒がしくなった教室を、マドレーヌ先生はパンパンと手を叩くことで落ち着かせると、皆にも自己紹介をさせた。
やはりクラスメートは私の知っている人たちだった。

席に着くように言われ、空けていてくれたらしいソルトの隣の席に座る。

「ところで属性のことだけど…」

マドレーヌ先生が言うには、
属性は元々解るものではなく(力のある魔法使いは見るだけで解るらしい)、自分にあった属性を調べないといけないようだ。
神経を研ぎ澄まし、周りや自分の魔力を感じながら精霊を呼ぶ。そうすると自分にあった属性の精霊が現れるということだが、これは魔力の多く、なおかつ精霊がいる場所というのが前提ということだ。
幸いウィルオ・ウィスプはその条件にうってつけの場所のようだ。まあだからこそ魔法学校なのだろうけど。

人がいる中では集中力が散漫になりがちだが、最終的には人がいる時でも集中力は必要だから一応今やってみて、と言われ、目を瞑る。

人の気配、遠くから聞こえる声、緩やかに流れる空気。暖かい何かが私を包む。周りに様々な気が入り交じってるように感じる。それぞれの属性の気なのだろうか。


 …コール…


一気に増えた気配に目を開ける。

「わあすごい!みんな出てきた〜!」

全ての属性の精霊達が浮いていた。










CreationDate:2004.08.19
ModificationDate:2015.03.20




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