Episode4.16

「みんな、聞こえたわね」

ブルーベリーの言葉に返事をした後、キャンディとレモン以外が一斉にラベンダーに攻撃した。

「何をこそこそ話してるのかと思えば、ただの力任せ?」

ラベンダーはアシッドスコールで身を守る。ブルーベリーの狙いはそれだった。出来るだけ彼女を濡らすこと、周りを水浸しにすること。ブルーベリーも悪足掻きに見えるようにアシッドスコールを使った。

「そろそろ終わりにしましょうか?」

ラベンダーの魔法が途切れた瞬間、レモンとキャンディの合体技が発動した。咄嗟にラベンダーはアクアグラッセを出し、螺旋状の雷はそれに当たって弾かれる。弾かれた雷は全体に飛び散り、

「えっ…!?」

水浸しのラベンダーを感電させた。

「今よ!」

ブルーベリーの合図で全員が攻撃をする。動揺した一瞬の隙の襲撃には、流石のラベンダーも身を守れず、そのまま気を失ったのだった。





「そう、そんなことが」

「シュガーは大丈夫なんですか?校長先生が向かってるって言ってましたけど…」

「大丈夫よ。きっとそろそろ戻ってくるわ。…みんな、お疲れ様。よくできました」

マドレーヌの誉め言葉に照れるも、やはり表情にはシュガー達の心配が写っていた。

「六人が帰ってきたら、お疲れ様って言ってあげてね」

「先生は?」

「私は彼女を連れていかないといけないから」

そう言うとマドレーヌはラベンダーを引き寄せワープする。



王宮の前に着いたマドレーヌは、門番にグラン・ドラジェが先に来ていることを聞き、警備隊の一人を呼んでラベンダーを預けた。

宮内に入り、話は伺っています、と大臣に案内された部屋の中では国王とグラン・ドラジェが話していた。

「そんな…!信じられん!」

国王の動揺した声を聞きながら、警備隊を連れて入る。

「いいえ、全て吐きました」


そうして事件は終わった。









CreationDate:2005.08.18
ModificationDate:2015.04.20




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