「みんな！大丈夫！？」

マドレーヌが急いでウィルオウィスプに帰った時にはラベンダーは既に捕まっていた。





元々この日はグラン・ドラジェが公用で校内にいない日だった。そんな時に大きな事故があり、魔法使いの手が必要であると、すぐに来てほしいと言われた事務局はマドレーヌを推薦して行かせることにした。

マドレーヌは慌てて事故現場に向かったが誰もおらず、丁度その場を通りかかった者に聞いても事故などないと言う。

グラン・ドラジェとマドレーヌの不在。

一つの考えに辿り着いたマドレーヌはグラン・ドラジェに連絡を取った。グラン・ドラジェが変わったことはないかと学校に確認を入れ、ラベンダー・ナイトバフェットが急な事情で休職届を出した事を知る。ついでにマドレーヌクラスの生徒が皆教室におらず、ラベンダーを捜している所を見たのが最後だと言うのを聞いて二人はラベンダーの狙いがシュガーであることを確信した。
グラン・ドラジェは、まだラベンダーは学校にいて、もしかしたら生徒と戦っているかもしれない、とマドレーヌにラベンダーの捕獲を生徒の救助を頼み、自分は外にいるだろうシュガーの救出に向かうと言って電話を切ったのだった。





「先生！こいつが！」
「それより、シュガーが！」

キルシュが気絶しているラベンダーを指差し喚く。ブルーベリーも慌てて話し出すのにマドレーヌはストップ！と落ち着かせた。

「大丈夫。シュガーの方は校長先生が行ってるわ。…ここにいないソルトとカシス、ガナッシュ、シードル、ペシュは、シュガーの方に行ったの？」

「そうです」

「…何があったか教えてちょうだい」









CreationDate:2005.08.18
ModificationDate:2015.04.20

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