Episode1.10 「ところで台所の地下、どうなってるんだ?」 次の日の朝、ソルトを起こしながら昨日から不思議に思っていたのだろう疑問をカシスが尋ねる。 それは昼食を作るときの話。 シュガーの言う通りにスイッチを押したカシスは、現れた階段を降りていった。下層には扉があり、中は広く大量の食料がおいてあった。 一人暮らしには過度すぎる量である。 「ああ、あれ?金額に相当するならお金じゃなくても承りますよーって書いてあるから、農家やってる人とかは結構食料でくれたりするんだよね。冷蔵庫じゃ場所が足らなくてさぁ」 「食べる前に腐んねぇの?」 一番奥に冷凍庫はあったが、大抵の食料が置いてあるその部屋の温度は少し涼しめとはいえ、冷蔵庫の温度ではない。 「大丈夫大丈夫!一生置いても腐らないようになってるから。魔法って便利だよね」 そう笑顔で断言するシュガーに、深く考えたら負けだなと三人は思った。 そして、やっぱりソルトとシュガーって似てるわとも思った。 CreationDate:2005.08.13 ModificationDate:2015.04.01 [ 10/10 ] [ 28/59 ] [Put a Bookmark] ← 戻る |