ミーハー | ナノ



「おはよう蓮二!今日もかっこいいね」



氷帝との合同合宿が終わって、普段の日常が帰ってきた。今は朝練が終わって着替えている。

「なあ結局、怜香と柳ってどうなったんだよぃ」

早々に着替えたブン太が口にガムをくわえ、聞いてきた。

「別に変わらないが」
「はあ…?だってあれだけ熱烈な告白ねーだろぃ!」
「あれは俺に言ったわけではないからな。これといった変化はない」
「怜香先輩が他の奴に取られてもいいんスか?」
「あいつが他の誰かの手に負えるとは思えないな」
「まあ…そうなんスけど」
「それに絆とは無理して作るべきではない、自然と出来るものだ。俺と怜香にはそれがもうある、充分だ」

俺はそう言って、部室を後にした。


「…なんだかんだ柳先輩も、怜香先輩のこと大好きっスね」
「ふふ、そうだね」




下駄箱から自分の上履きを出し、掃きかえて、俺は教室へ向かう。すると…よく聞き慣れた足音が廊下に響いた。

「遅刻遅刻!!!」
「…廊下は走るな」

俺は後方から廊下を全力疾走してきた怜香の首根っこ捕まえた。

「ぐあ……あ、蓮二!だって時間…
「HRまで約5分ある。正確には4分と42秒だ」
「な、なんだ…仙道君んたらイタズラがすぎるよ…」
「あいつは人の不幸が最高の喜びだからな」
「う、流石悪魔…」

乱れた息を整えながら、俺達は教室へ向かう。すると怜香が「そういえば…」と俺に向き直った。


「おはよう蓮二!今日もかっこいいね」


これから始まる俺達の朝。俺は苦笑しながら…


「ああおはよう、お前は今日も…」

”残念だな”と言おうとして、止めた。


「蓮二?」

怜香が不思議そうに聞いてくる。俺は少し笑いながら、怜香の耳元で



…かわいいな



囁いた。

「…………」


固まってしまった怜香。俺は気にせず、先に進み…振り返った。

「HRに遅刻するぞ、怜香」

その声でハッとなり慌てて俺の方へ走ってきた。

「蓮二蓮二!もう一回!今のもう一回言って!!」
「気が向いたらな」
「お願いしますお願いします!次はボイスレコーダーで永久保存するから!」



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ミーハーの上をゆく


こいつが俺の幼なじみです。




−−−

お疲れ様でした!
これにて[ミーハーの上をゆく]完結となります。

幼なじみってやっぱりそれだけで強い絆があると思うんですよね。そんな感じのを書きたい!でも書けない…自分で需要と供給が出来ればいいのにといつも思います。

なんか急展開じゃね?と思った方。多いと思います。ごめんなさい。怜香ちゃん動き易いときと動かしずらいときの差が結構ありまして…。あと元々この話はシリーズものにしよう!と思ってた奴が急きょ連載になっちゃったよ!みたいなノリでして…うーん優柔不断。

つまり、完結してもシリーズものとしてまだまだ続きます!←

私は怜香ちゃんかなり好きなんで、マシンガントークで頑張ってもらいます!

ギャグハー目指してたけど笑えたのかな…

さて
ここを見ている全ての皆さん、ご観覧ありがとうございます!これからも空輝ともども、のり子をよろしくお願いします!


のり子

11.07.01−11.07.14







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