未来編での幹部
※会話文中心
ガラガラガッシャンッ！！！
「ひぃ！お許し下さい！ザンザ、ぐあッ！！」
「…………」
「…なんか、ボス荒れてね？」
「そうでしょうね」
「オカマなんか知ってんの？」
「日本に行くスクアーロにゆきちゃんを貸したのよ、アジトの場所知ってるのは彼女だけだから」
「ふーん…って、はぁ？王子これからあいつと残党狩りする予定なんだけど」
「ミーもです」
「さっき出て行ったわ。それにボス命令の任務だもの、引き止めるのは無理よ」
「……………」
「あ。堕王子キレてます？」
「黙れくそガエル」
「ちなみにゆきちゃんに怒るのは筋違いよ。私だってこの忙しい時に救護の人手減っていらいらしてるのに…全くスクちゃんたら！」
「しししっ！じゃあ憂さ晴らしにスクアーロの部屋に罠とか仕掛けてやろっ！」
「ボス、食事を…グハッ！！」
「…ラムだ」
「は、はっ！」
「今日はラム肉でしたねー」
「すっげ、ゆきの置いてったボスに出す肉のメモ。全部合ってんじゃん」
「じゃあなんで変態雷オヤジはこのメモ見ないんですかー？馬鹿なんですかー？」
「それがねぇ、レビィったら無駄な意地張っちゃってこのメモ見ようとしないのよ」
「ゆきと張り合ってんもんな」
「でも任務はともかく、こーいうことでゆきさんの右に出る人居るんですかー？」
「「居ない」」
「じゃあ馬鹿なんですねー」
「うﾞおﾞおぉい！！おせぇぞ！」
「これでも全速力よ！」
「あれ？ゆきは？」
「…そこだぁ」
「またガス欠？」
「いや、ちげぇ…おﾞいルッスーリア！早く診ろぉ！」
「わかってるわよ！！あら…？」
「どうしたぁ」
「私があげた匣が空だわ…もしかして、」
「どうしたんだよオカマ」
「…見かけより重傷かも知れないわね」
「はぁ？」
「なんだとぉ！？ガッ！」
「るせ」
「ッてめぇ！」
「ルッスーリア」
「あらボス。あばらが何本か折れてて、内部…内蔵にも損傷がある…あとは、全身に打撲かしら」
「…治せ」
「もちろんよ」
「……以上だぁ」
「隊長負けたんだ、だせー」
「じゃあゆきちゃんがそのザクロって奴を足止めしたのかしら？」
「じゃね？」
「守り"だけ"は得意だからな、あの女は」
「どっかの変態と違って他が優秀だからな」
「なんだとベルフェゴール！！」
「しししっ！殺る？」
「もーやめなさいよ」
「へぇーやっぱりただの一般人じゃねーんだ」
「まさか世界を越えてるとはなぁ…」
「ふーん、スクアーロも知らなかったんだ」
「ゆきに関しては話さなかったからなぁ…ザンザスは」
「別に話さなかった訳じゃねぇ」
「どういうことですかー？」
「世界を越えて来ただの、そんな突拍子のねぇ話を誰が信じやがるんだ。話をしても意味ねぇ」
「まあ、見てない限り信じないわねぇ」
「だなぁ…」
「頭イカれた奴っぽい」
「…見ろよ、スクアーロ。あの目だぜ」
「あﾞぁ…争奪戦の最後と同じ目してやがる」
「俺あいつのあの目好きなんだよなーくり抜きてー」
「カスボスに消されるぞぉ」
「わーってるよ」
「…ミーにはいつも通りに見えますけど、」
「ししし！だからカエルなんだよ！」
「だなぁﾞ」
「…意味わかんないですー」
「ボス、あの炎は…」
「…フン、使えるじゃねーか」
「は、はぁ」
「この結界を一瞬でも破壊するなんて…本当にお気に入りみたいだね、ザンザス君」
「…使えるカスは使うだけだ」
真鶴を片腕で抱いたザンザスは、白蘭にそう返す。
嘘だ。そんなことない。
超直感で、二人の情景が次々と頭に流れた俺にはわかった。
初めて会った時や、大空戦の時。時を重ねる度、お互いを信頼しあってる。そして、ザンザスは今彼女の為に戦おうとしてる。
気絶したであろう彼女を寝かせ、銃を構えた。
「沢田綱吉、援護する」
「！ あぁ」
指輪争奪戦の時では有り得ない言葉に少し動揺したが、それはすごく心強かった。
「…………」
「ボスーお帰りなさーい」
「診ろ」
「任せて！」
「しししってめーのボスはくたばっちまったぜー」
「ぐはっ！！」
「次は貴様の番だ」
「殺され方の希望とかあれば聞きますけどー」
「ちょっ何してるの！？もうこれ以上の犠牲者はいらないよ！」
「こんなカスをかばってどうする気だ。こいつは殺ししかできぬ怪物だぞ！」
「こいつは被害者にはなんねーよ、負けたんだし」
「でも、」
「…こっちだって幹部が一人やられてんだぁ！被害者だぁ？これぐらいの報復はあっていいだろうがあ！」
「…うっ、」
「うーん…ゆきちゃんいつになくボロボロねぇ、活性のし過ぎで細胞レベルでボロボロだわ。しばらくは絶対安静かしら」
「オカマーゆき、死ぬ？」
「生きてるし、生かすわよ。彼女が居ないといろいろ大変じゃない」
「どうかーん、書類溜まる」
「…黙れ」
ズガンッ！
「きゃあ！」
「XANXUS！！」
「大丈夫よー命は私が繋ぐから！」
「うぇ、オカマきも」
「…おﾞいルッス、ゆきかせ」
「あら、たった二人くらい運べるわよ」
「んな心配はしてねぇ！死体と一緒に運んだら不憫だろうがぁ！！」
「…それもそうね、ってあら？」
「行くぞ」
「ボ、ボス！俵担ぎはゆきちゃんに負担が、」
「……ちっ…」←横抱きに変更
「あ、絵面的にもバッチリよ！」
「ボス！俺が運びます！」
「いらねぇ」
「くっ…」
「うしし！変態だせー！」
「なんだと！！」
「…僕が居ない間も、変わってないみたいだね」
「前からこうなんですかー？」
「そうだよ」
← top →