ナイフ | ナノ






あれから5年。
私は今、雑用係から欠番だった雲の幹部に昇格した。まあ実質雑用係なのは変わらない。

しかし大きく変わったのは、私ではなく環境だ。数日前、沢田綱吉がミルフィオーレのボスに殺され、ボンゴレは壊滅状態。このヴァリアーも少なからず被害を受けた。

隊員達の怪我をルッスーリアと共に治療する。私の主な仕事は救護だ。もちろん本業は雑用である。でもこれから主戦力になるだろうルッスーリアや他の幹部達に、無駄な炎は使わせられないのでほぼ私が治療した。あぁ眠い。

「ゔお゙ぉぉい!ゆき!」

今から約10年前の、ちょうど指輪争奪戦が終わった後の10代目ファミリーが今、日本に居るそうで。映像を送り付けるから機材持って来いとスクアーロに頼まれた。タイムトラベルとか出来るんだ。なんでもありだな。

耳栓をしてカメラを回せば、耳栓をしても聞こえる大きな声。…叫ばなくてもいいんじゃね?そのあとベルフェゴールも乱入して、戦闘開始。あぁ…この談話室片付けるの私なんだよな。時折投げられるナイフや飛び散る火薬を避けながらカメラを止めた。

そのあとはイタリア総力戦の作戦会議。作戦会議…それは憂鬱な時間。一度だってまともな作戦会議をしたことがない。ザンザスの斜め後ろにいるから被害はそこまでないが。…とか、そんな訳無い。ザンザスがキレたら真っ先に巻き込まれる。以前は傷が絶えなかった。

でも今は違う。晴の指輪に炎を燈して待機。活性で傷を高速治癒…ああ、私晴の波動持っててよかった!本当によかった!

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