10-3
Side:Lightning


「っ…」


痛さなんて我慢すればよかった。


受け入れると決めたのに、自分のせいで…


自分だけ良い思いをしてホープにまた我慢をさせた。


顔は見えなかったけれどつらいのはホープの方だと思う。


前に性について勉強した時にそういうのは知識として入っていた



それなのに、私は…




立ち上がってシーツを体に巻きつけて立ち上がって声をあげた


「ホープっ!来てくれっ!早くっ!」


声をあげてすぐにホープはドアを開けて入ってきた。


こうやって騒げば何事か?とホープが飛んでくる事を見越して、だ


「どうしたんですか!?ライトさん?」


スキあり。


私はその勢いでホープをベッドに押し付け、押さえ込むようにまたがった


「ええっ!?ライトさん」


「私のせいで…また我慢させて…すまない…」


自分で言っておいて目からは恥ずかしさとか、


悔しさとかで涙腺が緩んで涙があふれてきて


ホープの胸元にポタリと落ちた



「ライトさん…泣かないで…」


優しく髪を撫でられてそっと体を持ち上げられる


「すいません、あなたに痛い思いをさせたくないので…

その格好でこの体勢はまずいです…」


「良いから…続けてくれないか?」


おかしい。私がこんな風になるなんて…



「ライトさんエッチですね…足りないのでしたら指でも…」

ホープがくすっと笑う


「…お前と一つになりたい…」


「僕もです。でも今はダメです。

あなたの体に負担をかけ過ぎてしまう」


どうしてこんな時にも私の心配をする…


それとも…


「最中で中断しても平気なほど…私には色気がないから…?」


「違います!」


「お前には満足させられないけど…でも!」



私は邪魔な布団やシーツを全てどかして自分からホープの物を近づけた


「ライトさん!?何を?」


「いっ…うああっ…くぅっ……ああああ!」


自分の体重を利用して潤ったそこを押し広げるように深く受け止めていく。

言葉では表せないような痛みに身をやかれる。

痛い。痛いけどでも…



「はっ……やっと…お前と一つになれたんだな…」

何度もキスをかわし、暫らくの間の後

「…………………っ…すいません、動きます」

上に乗っていた私の腰を今度はホープがベッドに押さえつけ

ホープは我慢していた何かが切れたかのようにゆっくりと、

次第に激しく動き始めた

不思議と痛みはだんだんと感じなくなっていき

快楽だけを感じ取るようになる

入り口をくすぐるように出入りする動きが

だんだんと大きくなっていき最奥を突く

「ああっ!んっ…はぁ」

確かめるような出入りの動きから奥を突かれる

動きに変わり私は羞恥すら覚えずに声をあげる。



我慢しようとしても出来ないその声とベッドの軋む音が耳に届く。


それだけでなく、お互いの肌がぶつかり合う乾いた音と


グチュグチュという結合部からでる粘着性の高い音が耳に届いてまた私は顔を赤らめた


「…っ…ああんっ!ホープ…もう…っぁ!」


「イって。僕も………」


一番奥をついた所で私は再び果てた。


この快楽を味わうのは今日2回目だったが、


さっきとは比べ物にならない位気持ちがよい。


神経全てがゾクゾクと快感を拾っている



愛する人と体を重ね合わせる事の喜びを私は


今までいまいち理解していなかったのかもしれない。


もちろんお互いの気持ちも大切だがこんな風に表現できることも知らなかった。


「ライトさんっ…もう…出っ…」


ホープの様子を見て私は一気にだるくなった体でホープを抱しめた


「ダメですっ!そんな事したら中にっ!」


「かまわない」


「うっ…くっ……うぁああ!」




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