10-2
「!?」

ライトニングの中に入ったか入らないかくらいの所でライトニングは少し苦しそうに顔をしかめた

「くっ…きつっ…ライトさん、力ぬいて…」

そのまま少しづつ、ゆっくりと腰を進めて自分自身を愛しい人の中に埋めていく。



―何度夢見たかな?



子供のフリしてライトさんに近づいて、

最初は確かに憧れの気持ちもあった。

でも途中からは「守りたい」と思い始めるようになって

「好き」と気付くまでにそう時間はかからなかった。

恋愛感情を持ち始めたらただ夢を見るだけだった。

どんなにあがいても手の届かない真紅の薔薇を僕は必死で追った。


でも途中で追う事すら出来なくなってしまった。クリスタルの中で永遠の美しさを手に入れた彼女を今度は待った。


待って待って 気が遠くなるほど待って。

やっと目覚めた彼女を何とか手に入れて今まで近くにいた。



それまでの間に何度貴女を女として抱く事を考えただろう。

いけない事だとは分かっても

我慢が効かなくて淫らな夢まで見た始末。

正直彼女が望むまで待つ、なんて誓いも何度も破りかけた。

眠っている彼女を無理やりに押し付けて

寝込みを襲ってしまおうとした事も

力で適わないと分かっていても、

そうせざるをえないのはライトさんの魅力の力でもあった。

それでも待てたのは他でもない「想い」のおかげだったと思う



「うぅ…いっ!うっ…」

ズブズブと進んでいく腰にライトニングが苦しそうな声をあげた

「痛っ…ううっ…ホープ…ちょ待っ…」

「ライトさん…もうちょっとで全部…」

僕は夢中で腰を進める

ひとつになりたい。そんな気持ちだけしかなかった。


「痛いっ!うあっ!…ぐっ…」


ライトニングの頬に一筋の光を確認して僕は動きを止めた


「すいません、もう少しだけ、我慢して…」


「うっ…ぐ…」


少し引いてみるとライトニングの愛液には血が混じってシーツを赤く染めていた。



「ライトさん…」


これ以上は僕には…

痛みが少ないように一気に自身を彼女の中から引き抜いた


「っ…ホープっ…?」


「今日はここまででやめましょうか。」


感じてる姿を見られて嬉しかった。


それに、僕のせいで痛みに顔を歪める彼女は見たくない





とはいえ、やめられるのか?ここまできて

少しだけ、自問自答を繰り返す。



「ホープ…っ、私に構うなっ」

「いえ、僕は大丈夫ですから。

無理しないでください…ね?

今は無理でも少しずつ慣れれば良いんですよ。」



ライトさんも途中で中断されれば応えるだろうな。


普通ならそうだ。一度点いてしまった火はなかなか自然には消えてくれない。



僕は自身を引き抜いた場所にまた指を2本挿入する

「ぁっ!」

そして見つけ出した特に弱い部分を擦って快楽の海へと彼女を連れ出した

くちゅクチュと卑猥な音が響く

「あっ!んっ…んっ…ダメだっ」

「イってください…」

指で奥をトンットンッと規則正しく突くと

一層高い声がきこえライトさんのナカが僕の指を締め付けた。


「ああっ!ホープっ…んっ!あああっ!!」


彼女がシーツに体を沈めた所で僕は彼女の耳元で囁いた


「温かくして眠ってください。

愛してますライトさん…」


「はぁっはぁっ…ホープっ待て」


「おやすみなさい」


布団を寒くないようにすっぽりと被せると僕は部屋を出た


このままここにいたら本当に我慢が効かなくなる。



どんなに彼女が痛がっても僕は好き勝手に彼女を犯しかねない。

今日はソファーで眠ろう。



ソファーに寝っ転がって月を眺めた

―ライトさん…綺麗だったな

結果途中でやめちゃったけど、ライトさんの感じて果てた姿は見れた。

それだけで十分だ。




次は…また慣らせばいい。

たとえ僕を受け入れる事ができなくても、十分すぎるほどだ。




でも…

「くっ…」


あんなに夢見た事を途中で止めるなんて。

まだ僕の下腹部は熱を帯びている

でもここじゃ場が悪い。

我慢しろ、我慢するんだ、僕。



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