8−4
当日

仕事が終わってすぐにホープの

コミュニケーターに電話を入れた。

するとすぐにホープはそれに答える。

『はい。』

「私だ。今家にいるか?」

『はい。いますよ。どうしたんですか?』

「これから行ってもいいか?」

軽く連絡をしてすぐにパルムポルム行きの列車に乗る。


ホープの家に着けばホープは温かく出迎えてくれた。

なんだか恥ずかしいから渡してすぐに帰ろうと思ったのだが…

ホープに捕まって家に通されてしまい帰れなくなってしまった。

「どうされたんですか?急に」

「…お前、今日誕生日だろう?私じゃ…何も出来ないけど…これ」

目の前にプレゼントを差し出すと嬉しそうにホープは目を輝かせた

「ありがとうございます!うれしいです!」

プレゼントなんてあげたことも無いから…気恥ずかしい。

渡せて安心したら眠気が…

「ライトさん?」

「…すまない。少し眠らせてくれ」

メッセージカードでの寝不足がたたったか…

私はホープの家のソファーの背に身を任せて眼を閉じた




Side:Hope

プレゼントなんて…

かつて旅をしていた頃にみんな1度づつ祝ってもらった事はある。

それも日にちも定かでない中での事。

それなのに覚えていてくれたなんて…

嬉しすぎて涙が出てきますよ。


綺麗に包装されたプレゼントのラッピングを解くとそこにはシャツが入っていた。

これは家宝だな。

その奥も見てみると小さなカードが挟まっていた

メッセージカード?

なにやら文字が書いてある

『-お誕生日おめでとう

Lightning』

そう書かれたカードの裏を良く見てみるとさらに小さい文字で何かが書いてあった。

『気に入らなかったらすまない。プレゼント選びは…苦手だ。』

気にいらない訳ないのに…

そもそもあなたの隣にいられる事が僕にとっての

プレゼントみたいなものですよ…?

嬉しすぎます…



ライトさんがこの状況で寝ている原因が、

プレゼント選びとかメッセージカードに苦戦して…なんて理由だったら…

って妄想しすぎかぁ…


ソファで無防備に眠るライトニングを見る


そんな格好で寝られたら…

無理にでもその肌をソファーに押し付けてそのまま支配してしまいたい。

という淫らな衝動に駆られる。

何度も言うが僕だって男なんだ。

でもここも押えた。

でも、キスくらいならしてもいいよな…

ドキドキしながら唇を近づける

「…んっ…」

唇を塞いでみればライトニングはすぐに寝返りをうった。

「…ホー…プ…」

突然名前を呼ばれ相当に驚いた

「うぁ!ごめんなさい!」

「………」

ライトニングからの反応は無い。

恐る恐る顔を覗いてみればまだ眠っていた。

―寝言?


あなたの夢に僕が出て来ているのかな…?

だとしたら…嬉しすぎる。

のた打ち回りたい位の愛おしさに笑みがこみ上げる


天にでも昇れそだ



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