5−4
「…おはよう…ホープ」

「…ライトさん…気分はどうですか?」

「お前が居れば、大丈夫だ。それより…腹が減った。」

私の言葉を聞いてホープがふきだした

「ライトさん…それ、あの日と同じですよ。」

私がクリスタルから目覚めた日だろう。

「仕方ないだろう。私だって人間だ。食べなければ腹も減る。」

「そうですよね。奢ります。あ、バイキングでお願いしますね。」




ホープがこのあとライトニングの食欲に圧倒されたのは言うまでも無い。




「そう言えば、ライトさん、今はどちらに住まわれているんですか?」

ホープが質問を投げかけてきたので私は今の現状を言葉にした。

「元の部屋は居心地が悪くて…

戻る気は無い。

今は、リグディが用意してくれた部屋にいるんだが、

あそこは住む為の場所でないために少し困っていてな…

やはりどこかに部屋を借りるか…

それか別の階の部屋を借りるか…

それも間取りが似ていて嫌なんだが…」


ライトニングの言葉に僕は悲しみを覚える。

強く見える彼女が傷つきやすいのは知っていたつもりだった。

でも、流石にあんなことがあると彼女にも相当応えるのだろう。


でも傷を深くしたのは僕自身だ…


あれほど守りたい、と思っていたのに。


「どうしたホープ?」

「すいませんでした・・・・」

僕はそんな事しか言えない。

自分が子供で傷つけた。

「本当にすいませんでした。」

誤り続ける僕をライトニングは優しく宥めた

「お前が戻ってきてくれたなら、それで十分だ」

これ以上の言葉など言えるほど器用でもなく

ライトニングはわしゃわしゃとホープの頭をなでた。

それだけなのに成長したと再認識をさせられる。

もうすっかり大人そのものだ


このまま…嫌な事も忘れてしまえたらいいのに…


そう思った。



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