メモ3

「この事件どう思う?」
「単独犯だと思います」
「へー?続けて?」
「この飛沫血痕の飛び方からして精々一人分の力でしょう」
「飴ちゃんいる?」
「いりません。被害者の性格からして複数人に殺害の動機を抱かれるのは不自然かと」
「てか殺したいほど憎まれるってよっぽどだよね」
「被害者もあなたに言われるのは不本意では?」
「不本意すぎて成仏できない?」
「成仏する際にあなたも一緒に連れて行ってくれたら楽なんですけどね……」
「いいね!極楽浄土、楽しそう」
「まああなたなら極楽浄土を地獄に作り替えることくらい造作もないんでしょうね」
「照れるね、それはそうと犯人は単独犯?それならなぜベッドの上で殺されたの?」
「そりゃあ被害者がベッドにいたから…」
「だからってベッドで大人しく殺されるわけないじゃん?殺した後ベッドに寝かせたんだ」
「何故そんなことを?」
「何故ってそりゃあ赤い血には床よりも白いシーツの方が映えるでしょ」
「愉快犯だと?今日はやけに仕事をしますね」
「そう?まあ男女間のトラブルは好きだからね」

[ 19/20 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -