黒子のバスケ | ナノ
赤司が壁ドン


「すまない、転んだ」
「いいよ全然。それより大丈夫?」
「まぁな。とっさに手が出て良かった」
「それは何よりだね……でさ、」
「なんだ?」
「赤司くん、早くどいてよ」
「なんのことだ」
「だから、この体勢だよ……息苦しいし…それに近いっ……!」
「あ、やばい」
「ど、どうしたの?」
「足を捻ってるみたいだ」
「えぇ!?」
「やばい痛い超痛い」
「さっき大丈夫だって言ってなかった!?」
「後からくる痛みだな。時間差攻撃」
「じゃあ離れてから苦しんでよ!」
「桃井」
「今度は何!?」
「キスしないか」
「ふざけてるの?」
「そんなことはない。僕はただ真剣に桃井と愛で混じり合いたいだけだ」
「それ絶対キスだけじゃないよね!?」
「うむ。キスはいいということか」
「赤司くんは殴られたいの?」
「失敬な、僕はSだ。どっちかっていうといじめて喜ぶタイプの人間だ」
「もうやだこの人」
「目は閉じてくれ、恥ずかしい」
「散々言っといて恥じらうんだ……」
「僕は純真だからな。テツヤのように」
「私のテツ君を汚さないで……ってちょっと!本格的に近いよ!」
「む」
「――――」
「――――っ」
「さいてい」
「どっちが。僕は嫉妬深いんだ」
「知ってるよ」
「ならいい」
「ねぇ、赤司くん」
「なんだ」
「次するときは学校ではやめてね」
「善処するよ」

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