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青桃でちょい裏。
苦手な方はご注意ください。



それはどこからともなく始められたものだった。
大ちゃんが言い出したわけでもなく私が誘ったわけでもない。
ただ気づいたらお互いに服を脱がせ合い、激しく求めるようなキスを幾度も重ねていた。

「っ……ふ」

唇の合間から熱い吐息が漏れ、いつもの自分からは想像もできないような甘ったるい声をあげる。
絡まる唾液と舌から伝わる温度が、私の頭を溶かしてしまいそうだった。
くらくらする。
いっそ脳なんて溶けてしまって何も考えられなくなればいいのに。
そうすれば私と大ちゃんの間には、この胸を焦がすような激情とただひとつの既成事実だけが残るでしょ?

私は先をせかすように、大ちゃんの硬い壁のような胸板に指を這わせた。
無駄なく鍛え上げられたそれは、家やプールで見るときとは全く違うものに思える。
背中が柔らかいソファーの感触を捉えると、濃い青の髪と褐色の肌が、白い天井に重なって見えた。

「いいのか?」

珍しく真剣な面持ちで、そんなことを聞かれた。
何をいまさら。
私がどうでもいい人に肌を見せたりキスを許したりするわけないよ。
あなただから。全部大ちゃんだから。

「大ちゃん……大好きだよ」

私は彼の太い首に腕を回した。
唇に落ちた優しい触れるだけのキスが、嬉しくて幸せでずっとこのままでいたいと思った。



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