この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り13

【夢主のかわいいところ、どうにかしてほしいところを、ぬらりひょん、二代目、鴉、首無、牛鬼あたりで語り合ってください。】

鯉「鯉菜の可愛いところなんて言われてもなぁ…これ何を言ってもオレが親バカって言われるパターンだろ?」

ぬ「大丈夫じゃ。言っても言わんでも、お前はもう親バカ認定されとるんじゃ。変わらんよ。」

鯉「…まぁな。
あいつの可愛いところ…ツンデレなところかねぇ。」

首「2代目、それお嬢に聞かれたらアンタ殺されますよ」

鯉「…だな。自分がツンデレってことに気付いてない挙句それを全力で否定してるからな…。」

牛「……鯉菜様がツンデレとおっしゃいますが、私にはそれがよく分かりません…どこがツンデレなんですか」

ぬ「ふむ…確かに牛鬼は本家に普段いないからのう。知らないのも無理はない。」

鴉「ちなみにそのツンデレは基本、鯉伴様に発揮されますね。鬱陶しい父親を日頃は煙たがってますが、ふとした瞬間に甘えたり優しくしたりする…っていう感じですかね。」

鯉「(鬱陶しい…って今言わなかったか?)」

首「心根がお優しい方ですからね…恥ずかしくて素っ気なくしても後々良心が痛むのでしょう。」

ぬ「はっはっ、確かにアイツぁ照れ屋じゃもんなぁ…そこがまた可愛いんじゃが」

牛「…そういえば、昔本家に来た時のことなんですが、可愛らしい歌声が聴こえたので庭に出たんです。そしたら鯉菜様が歌を歌いながらお花を植えてたんです。」

鯉「…あいつが?」

首「お花を植えるのは分かりますが…」

鴉「鯉菜様が歌うところなんて見たことありませんな…」

牛「…それで、お上手ですねって声をおかけしたところ、顔を真っ赤にして驚かれて『忘れろ』と何度もおっしゃってました。口止め料として飴玉を5個押し付けてきまして…あの時は、鯉菜様にもかような可愛らしい一面もあるのかと癒されました。」

鯉「牛鬼…」

牛「? なんでしょう」

鯉「動画は?」

牛「…はっ? いや、撮っていませんが…」

鯉「何でだよぉぉぉおおおおお!!!!」

牛「す、すいません…」

ぬ「…ワシは鯉菜とカラオケで歌ったことがあるぞ」

鯉「…はぁあ!!?」

鴉「いつの話ですかそれ!?」

ぬ「むぅ…アレは…中学2年の頃かのう。学校にいる筈のあいつが商店街におってなぁ、こっそり後をつけたらカラオケに入ってったんじゃ。それで最初は黙って聴いておったんだが、ワシも歌いたくなってのぅ、途中参加して一緒に遊んだぞ。(居るのがバレた時は殺されそうになったがな…)」

鯉「…ちょっとオレ商店街に用事があったの思い出したわ。」

首「待て鯉伴…様!!まだ談話室は終わってませんよ!!直して欲しいところ言ってって下さい!!」

鯉「オレにだけ特に厳しいところだ!!」

ぬ「…光のような速さで消えて行ったな」

鴉「総大将は何かございますか?」

ぬ「そうじゃのぅ…秘密主義なところかのぅ。あいつがどこまで何を知っとるか…どうにも掴めんしな、少しはオープンになって欲しいな。」

鴉「確かに…それはありますね。ちなみに首無は?」

首「オレは…もう少しオレ達を頼って欲しいところですかね。本当ならお嬢だってお護りしたいのに…リクオ様と盃交わしたならリクオ様を護衛しろと、護衛させてくださらないんですよね。」

鴉「案ずるな首無。一応カラスに見張らせておるからな。」

首「え…三羽鴉に?」

鴉「いや、浮世絵中のカラスじゃ。何か鯉菜様の身にあった場合はすぐ報告するようにしてある。」

牛「護衛させてくれないなら、そのくらいしか手はない…。」

ぬ「うむ。ちなみにこれは本人には内緒じゃぞ。
して…牛鬼、お主は何かあるか?」

牛「…女子としての慎みをもう少し身に付けて欲しいですね」

「「「それな」」」

鴉「言葉遣いも女子らしく綺麗にして欲しいものですね」

「「「それな」」」

ぬ「何で若菜さんや毛倡妓、雪女も女らしいのに…鯉菜だけあんな男らしいのかのぅ」

鴉「黙っていたら女の子らしいのですがね…」

牛「口を開けば勇ましい…言う事もやる事も時々もはや漢らしい時がございますね」

ぬ「…リクオと鯉菜が性別入れ替えたらちょうどいい気がするんじゃが」

首「(確かに…)」




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オマケ

学校にてー

『くしゅっ!!…あぁ……………はっくしゅ!!』

「どうした奴良。これでクシャミ15回目じゃねぇか?」

『……風邪かもしれないので帰ります。』

「だるいのか?熱あるのか?」

『…ダルイです、熱はありませんが。』

「そうか。ちなみにそのダルさは身体的ダルさか?」

『いえ。精神的にダルいです。』

「じゃあダメだ。お前が精神的にダルイのなんて年中無休だろ。」

『よく分かってますね』

「オレも年中無休でダルいからな。仲間センサーが働いた。」

『先生と仲間とか屈辱以外何でもありませんね』




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