▽ お便り10
【組員のみなさん、歴代総大将へ普段なら言いにくい不平不満をどうぞw 】
『うぇーいwwwww』
「「「………………。」」」
『御三方!!覚悟はいいかい!?』
「何でそんなに嬉しそうなんじゃ!」
「ニヤニヤし過ぎだろ」
「(ドキドキ…)」
『しかし!
「今後気まずくなったら困る」「仕返しされそうで怖い」などというお声も多かったため!!
顔・姿が見られないよう、障子を挟んだ隣の部屋から不平不満を言ってもらいます!!
そして、声でバレないよう……………何とかガスで声を変えて話していただきます!!』
「ヘリウムガスね。」
「障子を挟んでもなぁ…シルエットで分かりそうなもんだが。」
『チッチッチッ…甘いな鯉さん!!』
「ノリの良さが何か腹立つぜ。」
『落ち着けよぅ〜!
皆もシルエットでバレないよう、変装して来ます!!これで姿でも声でもバレない!!安心して日頃の不満をボロっっっっクソに言えるわけですわ!!楽しい!!』
「ちょっと待て!!
どんだけ皆仕返しを恐れてんだよ!!」
「しかも最後本音がモロに出たよね!?」
「お主も組員も失礼じゃな!!」
『何を言うてるか貴様らぁ!
変装やガスまで使って言いに来るってこたぁ…それだけ皆に不満があるっちゅうことやないんかい!!いけんやろ…そんなの!!
私は…私はそんな皆の為に…仲を取りぶはっ!!』
「笑ってんじゃん!!」
「笑いを耐えきれねえ程楽しんでるじゃねぇか!!」
『…いやだって…おいしいじゃん。マジうま!
まぁいいや、そろそろ始めますか。
じゃあ…はい、1人目どうぞー!』
「ええー…失礼します。ごほん。
…これ声変わってますよね?」
『うん、大丈夫。安心して話していいよ。』
「それでは…総大将と鯉伴様に一言申し上げます。お二人共!!いっつもプラプラプラプラして…困りますよ!!仕事をちゃんとして下さい!!」
「(…あのサイズ、鴉天狗じゃよな)」
「リクオ様を少しは見習ってください!真面目に三代目を全うしてるじゃありませんか!!まぁ…最初は回状を回そうとして大変でしたけど…」
「ハハッ、懐かしいなぁリクオ」
「うっ…耳が痛い…」
「まったく…まぁ私からはこれくらいにしておきましょう。」
『はぁい、じゃあ鴉天狗からは以上ですね』
「「「やっぱ鴉天狗か」」」
「お嬢ーっ!!??」
『…あっ。しくった。まぁいいや。次ー!!』
「………私は…特にないのですが。
しかし、強いて言うと…二代目。」
「…オレかよ。てかこのゆったりとした口調…」
「リクオ様と鯉菜様の話をするのは構いませんが…毎度同じ話を何時間もするのは少しお控え願いたい。」
「…何やってんの父さん。」
『…さすが親馬鹿。』
「それと…総大将。先日こっそりと苺大福を食べて帰られましたよね。お帰りになった後…馬頭が苺大福がないと泣いて大変でした。」
「「やっぱり牛鬼か!!」」
「(牛鬼って…意外と天然?)」
『……賢いのにどこか抜けてる…だとっ!?しかもあのダンディな外見で…!!も、萌えるっ!!』
「? それでは、私からは以上です。失礼します。」
『はいはーい、萌えたところで次行きまぁす!!どうぞー!!』
「キャハハ! まさかこんな所で鯉の坊の嬢に貰った面が役立つとはのぅ。」
「(狒々だ)」
「(鯉菜に貰った面…?)」
「(…それって…プリキ〇アの…!?)」
「そうじゃなぁ…じゃあ鯉の坊に説教でもしようかのぅ。」
「げっ、またオレかよ」
「……わしの面に時々ボンドを塗るの、やめてもらえんか。」
『「何してんだよアンタ!!」』
「いや、塗りたくなるだろ普通」
『ならねぇよ!!流石にそれは度が過ぎてるからやらねぇよ!!逆にやれるアンタがスゲエな!!』
「直ぐに気付いた時はまだ簡単に取れるんじゃが…時間が経った時は取るのが大変なんじゃ」
「いや、普通は直ぐに気付くもんじゃろ…」
「…総大将も時々面に落書きするのやめて欲しいんだかなぁ…キャハハ」
『キャハハに元気がないね…』
「…諦めてるんじゃない?」
『それだわ。可哀想に。』
「まっ、わしからはこれだけでいいかのぅ。
キャハハ! 日頃の不平不満を聞かなくちゃならねぇなんて…大変だなぁ!まっ頑張れよ」
『優しいな…あんな事されてんのに応援して帰ったよ!取り敢えず、次!!』
「…失礼します。オレは、二代目に不平不満が大量にあります。」
「…なぁ、何でオレばっか?」
『日頃の行いの悪さがここに表れたな。』
「まず、勝手にフラフラと消えないで下さい。そして…オレの頭で悪戯するのやめて下さい。毛倡妓でからかってくるのもやめて下さい。仕事をちゃんとして下さい。
それから…」
「おいおい…首無。ちょいと多すぎねぇか?」
「あなたの日頃の悪い行いが多いってことです!!」
『確かに…そうなるな。』
「確かに…父さんの1番の被害に合ってるの首無だもんね」
「首無、悪いのぅ…こんのばか息子が迷惑かけて。」
『おじいちゃん、ニヤニヤしながら言っても説得力ないよ。』
「……それと、鯉菜様に変なこと教え過ぎです!」
『……え』
「ちょいと待て。オレぁ別に何も教えてねぇぞ?」
「何を惚けてんですか!昔っからお嬢は…幼いながら下ネタをよく言ってました!!女子力が欠けてます!!」
『…ぐはっ………』
「それもこれも、鯉伴様が何か吹き込んだからでしょう!?」
「待て待て待て。アレは本当にオレじゃねぇ!!なぁ鯉菜!?」
『………いや、お父さんの遺伝じゃない?(前世の知識なんて言えないし)』
「…ほら見ろ鯉伴ーーーー!!!」
「おいっテメー…鯉菜!!」
『はいはい次行きますよーっ!!次の人どうぞー!!』
「きょ、強制退室された…」
「コホン。えーっ…と、私はそんなにないのですが…じゃあ二代目から言わせていただきますね」
「……………(またオレ)」
「ご飯の摘み食いをするのはやめて下さい!
二代目が摘み食いした分、また作らなくちゃいけなくなるんですよ!?」
『あぁ、それな。それはマジでやめて欲しいね。作るコッチの身にもなれっての。』
「これはお前が悪いのう」
「うん、父さんに非があるね」
「それと! リクオ様!!」
「えっ!?ぼくぅ!?」
「家長…っさんとどういう関係なんですか!?」
「ってこれ氷麗ー!? どういう関係ったって、幼なじみだよ!!」
「じゃああの日の夜は!?いっつもはぐらかして答えてくれませんけど…何があったんですかー!?」
『そうだねぇ…リクオはどっちを取るのか…ハッキリしないと駄目だよ』
「どっちって…何と何を!?」
「確かに…いかんのぅ浮気は。」
「二兎追うもの一兎得ず…だぜ?」
「はぁあああ!!??皆して何を言ってんの!?」
『…あー…うん。
何か他にも不平不満言う予定のヤツ沢山いたんだけど、談話室が北極になってきたからこれにて終了させていただきやす!!
そんじゃ…くわばらくわばら…』
「リクオ様ーーー!!??」
「わぁぁ!!?こっちの部屋まで凍ってきた!!」
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