この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り9

【珱姫さん、ぬらちゃんのどこがすきですか。かわいい息子と孫たちにも何か一言。おじいちゃんちょっとくらいならイチャコラしていいですよ。】

『…来たね。珱姫来たね。』

「…どうするの。おばあちゃん…どうやって呼ぶのさ。」

『………てれれってれー。[取扱説明書]ー!!
ふむふむ。このステッキを使って…呪文を唱えればいいのか。』

「ちょっと待って。ステッキ…?それステッキなの?ぼくにはどう見ても雑草にしか見えないんだけど。」

『眼鏡の度が合ってないんじゃない?』

「いやこれ伊達メガネだから!!」

『取り敢えず、あとは…あっ、イイ実験台見っけ。
おーい、一ッ目ー!!』

「…あ?…姉弟そろって何してん…」

『ちちんぷいぷいー珱姫になーれっ☆』

「…いやいやいや、雑草でちちんぷいぷいは無理あっ……えええええええええ!!!??」

「…あら?ここは…?」

『やったね、大成功!』

「あ、貴方方は…?」

『申し遅れました。ぬらりひょんが孫鯉菜と、その弟の…』

「えっと…リクオです…さ、三代目をやってます」

「え…えええええええええ!!??
孫ですかぁ!? 2人とも!?
あれ…でも鯉伴はまだ幼いですし…。
もしや妖様っ…浮気ぃぃぃいいい!?」

『珱姫。全力で落ち着いて下さい。浮気じゃないです。私達は、珱姫とぬらりひょんの孫です。』

「え…?ええ?どうゆうことですか!?」

「何じゃ何じゃ、騒がしいのう。
!!…………よ、珱姫…?」

『……わお。』

「……じいちゃんが…自力で若返った…」

「…あ、妖様…!!」

「よ、珱姫〜〜〜〜〜〜!!!!」

「きゃっ!? ちょ、ちょっと妖様!!」

『…おじいちゃんが犬だったら今尻尾高速でブンブン振ってると思う。』

「…当たったら痛そうだね」

『しかもハッハッて息遣いが荒過ぎて涎も垂れまくりだと思う』

「……汚いね。飛び散るね。」

「何じゃお前らさっきから!つーか何じゃ!?何でここに珱姫がいるんだ!?」

『それは談話室様様です。』

「…そうか!談話室もいいもんだなぁ!!」

『それより、珱姫はぬらりひょんのどこが好きなの?』

「えっ!?そ、そんな…急に…!!
どこと言われましても…ぜ、全部好きなのですが…」

「珱姫っ…!!(ムラッ)」

『はーい、おじいちゃんはちょっと待っててねー。はい、臥せっ!!
好きなところを1つ挙げるとしたら、何を挙げる?』

「…そう、ですねぇ……
た、頼もしいところかしら…。子育て以外は…妖様は頼もしいですから。妖様に大丈夫だと言われたら、とても安心します…!」

「よ、珱姫…!!(ムラッ)」

『はいはーい、もうちょっと待とうねぇ。お座り!臥せっ!!』

「姉ちゃん…犬じゃないんだから…」

「何じゃ鯉菜!さっきからわしと珱姫のラブラブな再会を邪魔しよって!!」

『やかましい。こちとら時間が無いんだよ。
じゃあ、珱姫! 私とリクオになにか一言お願いします!!』

「えっ…や、やっぱり本当に孫なの??」

「!! そうじゃ珱姫!!この二人はわしと珱姫の孫じゃぞ!!ワシらに似てイケメンで可愛いじゃろう!?」

「…ほ、本当なんですね!?
私と妖様の…孫…、すっごく嬉しいです!!
…あ、一言ですよね! わぁっ何にしようかしら」

『「(珱姫可愛い……)」』

「珱姫はいつ見ても可愛いのぅ!」

『「(おじいちゃん、デレデレ…)」』

「じゃあ…鯉菜、あなたは美人だから…悪い男に騙されないように気を付けてね?
リクオは…三代目、なのよね…
頑張るのはいいことだけど、あまり無理しちゃダメよ?お嫁さんが心配するわ…ふふっ」

「なっ…ボク誰とも付き合ってないから!」

『なぁに赤くなってんのぉ?嘘はいかんなぁ』

「話がややこしくなるから姉ちゃんは黙ってて!!」

「くぉらお前ら!! いい加減わしに珱姫を譲らんか!!」

『はいはい。もうミッションはクリアしたからどーぞイチャコラして下さいな』

「み、みっしょん? いちゃこら?」

「珱姫ー!!」

『…リクオ。見てよ、美男美女カップルだよ。』

「うん…何ていうか、凄いお似合い…。」

『珱姫、照れちゃって可愛いね。』

「うん、おじいちゃんは珱姫を抱き締めて離さないね…(コアラみたい)」

『…おじいちゃんの上に座ってたらさ、珱姫がますます小柄で可愛く見えるね』

「…マジ萌えるわぁ…」

『…………………あれ。リクオ今なんか言った?』

「(やべっ、心の声が)…言ってないよ?」

「珱姫…愛してるぞ」

「!
…はい。
私も、妖様を永遠にお慕いしております…」

「珱姫…」

「妖様…」

『あ、もうタイムアップだわ』

ボフン!!

「…あっ?」

「!? なっ…総大将!?」

『うわっ…キンッッモ!!』

「姉ちゃん…!しっ!!」

『おじいちゃんと一ッ目のBLとか誰得なん!!
しまったぁぁぁぁぁ!!!!こうなるなら…こうなるなら一ッ目じゃなくてお父さんにすべきだったぁぁぁぁ!!』

「…一ッ目、てめぇ…イイ所に邪魔してきやがって…!!覚悟は出来てんだろうなぁ!!??
うおおらぁぁぁあ!!!!」

「なっ…はぁ!?何の話ですか!?って…何を…
ぎゃぁぁぁあああああああああ!!!!」

『若かりし頃のおじいちゃんと…お父さん…!!マジ萌えぇぇえええええええ!!!!』

「…………えー、修羅場になってきたので…ここで終わります! またねっ!!」




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