この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ


▽ お便り117

【ファーストキスはいつ?相手はだれ?あと、(ぬら孫全登場キャラのなかで)キスしてもいいよ!って言われたら誰としたい?誰でもいいんだよ!していいよ!】

「ファーストキスの相手だって。姉ちゃん。」

『ムッフッフッ…実を言うとコレはお便り40の質問にあるんだなぁ!』

「…あっ、本当だ。
じゃあ…キスしてもいい人は誰?」

『え、そんなの名前あげたらキリがないんだけど。』

「どんだけいるの!? ちょっと、少しは恥じらいでも持てば? あまりに股開きすぎじゃない?」

『心広いからさ、私。』

「それ関係ないから、全く。
…仕方ないなぁ、じゃあ…ちょっとレアな所で行こう。いつも鴆君やイタク、牛鬼とかばっかりじゃん? だから偶にはレアなところ行こう!」

『レアなところ…?
んー、じゃあ、首無かなぁ。』

「…えええっ!!? そこ来るぅ!!?
毛娼伎との関係を知ってるのにぃ!?」

『だってレアって言ったじゃん。
2人の関係を知ってるからこそ、こういう時とかには首無をあげなかったんだよ、今まで。』

「…姉ちゃんもちゃんと考えてたんだ…そういうとこ。」

『まぁね。
てかさ、コレってキスする感じ? キスするべき感じだよね。毛娼伎には悪いけど談話室ならば仕方ないよね。いいよね。』

「…知らないよ、ボクは。」

『何だよ無責任な弟だなぁ。いいよ、私1人で行くから。んで首無の唇を奪ってくるから!!』

「…へぇ〜? 何だか、随分と楽しそうなお話をされていらっしゃいますねぇ〜?」

『別に…って、毛娼…伎……、
や、あの、コレは談話室の企画で……その…』

「ふぅ〜ん? 成る程ですねぇ、誰とでもキスをしてよいと、ふぅ〜ん…?」

『…………』

「あぁ、そうだ。首無ならちょうどさっき買い物に行ったので…」

『あ、あぁ! そうなんだ! なら諦め…』

「ですから、私が代わりにお嬢とキスをしましょうか?」

『…………………はい?』

「首無とキスしたいのでしょう? でもその首無は不在。ならば、間接キスという形で私とキスをしましょうか。先程、私も首無とキスをしたばかりなので。」

『け、結構で…』

「いいえ、遠慮なさらないで? さぁ……!!」

『ぎゃ……ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!!』









『…………ゼェ……ハァ……』

「……姉ちゃん、お疲れ様。」

『…………首無はもう2度と選択しない。人のモノには手を出してはいけません。』

「うん……そおだね…………」

『…疲れた…………』

「……そんな姉ちゃんに朗報?だよ。
お便りに、ファーストキスに関して【たぶん談話室にきてない質問だったと思うんですけど、既にあったらごめんなさい!イタクと布越しキスで手を打ってください!】って付け足してあったんだけど。」

『マジでか……何その企画。すっげぇ楽しそう…
萌えてきたぜ!!』

「てわけで、イタク! 出番だよ!!」

「ふざけんでねぇ。帰る。」

『駄目〜却下ですぅ〜!
つぅかたかが布越しなんだから別にいいじゃない。』

「よくねぇ。」

『ププ、なぁに〜?
布が邪魔だから不満だってーの? なんなら布なしでもいいんだよ〜??』

「………てめぇ…本気で言ってんのか?」

『ン−、本気だって言ったら…どーする?』

「…………」


ガッ


『むぇっ』

「(イ、イタクが…!!
姉ちゃんのほっぺた掴んでるぅー!?)」

「…後悔しても知らねーからな。」

『……えっ…、ひょ、ひょっひょ(ちょっと)!?』

「(イタクが姉ちゃんに…キスしようとしてる!
てか待って、ボクこのまま見ていいのか!?
見ちゃっていいのか!? でも…見たい!!
…って、近付いてる近付いてる…あーっ!!)」

「……」

『ーッ!』

「(あのイタクが…キス、した……
…………って、アレ?)」

『………………』

「…ハッ、"たかが"布越しキスなのに…
随分と顔が赤いじゃねぇか。」

『〜〜ふ、ふふはいっ(うるさい)!!』

「え、いつの間に…ガムテープ…」

「何だ、まだいたのかリクオ。
…オレぁもう帰るからな。修行はまた今度だ。じゃあな。」

「う、うん……(帰っちゃった)
…姉ちゃん、大丈夫? 顔真っ赤だけど。」


ベリッ


『痛って! ガムテープ…地味に痛いな。
………てかさ、』

「うん?」

『……イタクのあれ……
すっげー反則だよね……』

「そーだねー…
(姉ちゃんが恋した乙女みたいに照れてる…)」

『…イタクが奥手な男だってなめてたわ…うぅ…』

「イタクも男だからねー……
取り敢えず、姉ちゃんが悶え死んでるので、今回はここでお開きにしまーす。またね!」



おまけ

「あらイタク、お帰り。奴良組に行ってきたんでしょ? どうだった?」

「別に…。」

「…ケホケホ…イタクの顔、赤かったね…。」

「あれは絶対何かあったわね…。」




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