▽ お便り115
【鯉菜さんは鯉伴さんと鴆さん以外で鬼纏った方はいますか?】
『んー……冷麗とイタク、毛倡妓…くらいかな』
「お前さん…奴良組のやつとはあんま鬼纏したがらねぇよな。何でだ?」
『何でって………別に。』
「まぁ、オレとしては? 父親として? お前さんの初めてを貰えたわけだし? 別に良いんだが…一応な?」
『言い方が厭らしい上になんか勝ち誇ったような顔して無性に腹立つのは何でかしら。』
「いででででで! ちょっ、タンマタンマ!!」
『私としては? 一応3代目補佐だけど? 今まで何となく皆から距離を置いてたわけだし? 少し気恥ずかしいと言いますか? お父さんのでもリクオのでもなく、私が鬼纏たいと思った相手を鬼纏ってるわけですけど……』
「………ぐっ……じゃあ……オレが1番………鬼纏たい…、相…手、だった………んだなっ………グハアっ!!!」
『お、お父さんは成り行きだっての!! 私を助けるために夜が勝手に鬼纏ってくれただけだし、二重で鬼纏ができるのか実験したくてやっただけですからっ!! 図に乗るなバカッ!! 変態親父!!!』
「………! ………!! ……………!!!」
「姉さん? さっきから何を騒いで……
って、父さーん!!? ちょっ、姉さんストップ! そのままじゃ父さんが召されるーーー!!!
恥ずかしいからって殺しちゃ駄目だってー!!」
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