▽ お便り100
【鯉菜さん、リクオ君に質問です!鯉伴パパ・若菜ママのどんな所が好きですか?】
『お母さん?
お母さんの好きな所は可愛くて、でもドーンと構えてる所かな! 何でも受け入れてくれる優しさも好きだよ。』
「あら〜、鯉菜ちゃんったら! お母さん嬉しいわー♪」
「ぼ、ぼくも姉ちゃんと同じだよ。
その…うん、いつも笑顔な母さんに皆も助けられてるってゆうか……」
『あらら、リクオったら照れちゃって〜』
「う、うるさいな!」
「ふふっ、リクオ、ありがとうね!!
二人共、私の自慢の子供よ♪」
『「(照)」』
「………………。」
「あら? あなた、どうしたの?」
「……何でオレについては何も語ってくれねぇんだァぁぁあああ!!!!」
『あぁ、忘れてた。
……お父さんの好きな所はねぇ、…………。』
「父さんの……好きな所……?」
『「………………(あれ?)……」』
「テメーら……」
『いや、好きなんだよ!? 勿論お父さんも好きなんだけど……ねぇ!? リクオ!?』
「う、うんうん!! 好きだよ!! お母さんもお父さんも大好き!!」
「じゃあオレのどこが好きなんだい?」
『「………………」』
「……オレ帰っていいか?」
『あっ! あったあった!! まつげ!! ラクダみたいな可愛いまつげ!!』
「それだ!! 父さん、まつげ長いよね!!」
「…………。」
『そ、それに! お父さんと一緒にいると楽しいよ!! ムカつくことも多々あるけどさ!!』
「そ、そうそう! 鬱陶しいけど、2代目として父さんのことはやっぱり尊敬してるよ!!」
「2代目として……か。」
『ち、父親としても尊敬してる! こんなに一途な男見たことないもん!!
(……あれ? 一途、だよね? コソッ)』
「(……一途、だね。女を未だによくおとすけど、浮気はまだしたことない筈…!! コソッ)
そうだよ! 普通男って浮気すんのにさ、父さんは母さんを大切にしてるのがよく分かるよ! まさに男の鏡!!」
「良かったじゃなーい、鯉伴さん!
子供達にこんなに慕われてて♪」
「…オレには2人が挙動不審になりながらも何とかいい所を探したようにしか見えねぇんだが……」
「ふふっ♪
きっと鯉伴さんのいい所は見えにくくて説明しにくいのよ! もし本当に良いとこなしなら、2人ともこんなにアナタに懐いていないわ!」
「わ、若菜ぁぁぁ!!」
「よしよし」
「(母さん、ナイス!!)」
『(てか、どっちのが歳上なんだか……)』
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