この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り99

【ズバリ☆パパに聞きます。
今年のハロウィンパーティーはどうでしたか?
子供達の仮装姿の感想を思う存分吐き出して下さいませ(笑)】

「若菜と鯉菜はもちろん、リクオが滅茶苦茶可愛かったぜ!! 流石若菜に似ているだけあるな…つぅか、いや…もう可愛過ぎて死刑だ!!」

『あーぁ、リクミちゃんご愁傷様。』

「いやお前もだぞ鯉菜。」

「あーあ、姉ちゃんご愁傷様!」

『うるせぇ女装魔。』

「なっ…姉ちゃんが無理矢理女装させたんだろ!?」

「まぁまぁ、そう喧嘩すんなって!!
喧嘩するならまた魔女と黒猫の格好に着替えてからやってくれ!! お願いします!!」

『なに、ユリでも求めてるのこの変態クソ親父。』

「姉ちゃん…! "ユリ"を知らないピュアな心の持ち主もいるから…!! 発言には気をつけて!!」

「鯉菜の猫耳と尻尾とあの色気ある服装も萌えだったし…」

『あれれのれ。お父さんにスイッチが入っちゃったぞ。』

「リクオはもう…若菜似の顔でミニスカだぜ!? しかもスカート丈が短いのが恥ずかしいのか、ずっと頬を染めて困った顔してるし…!!」

「父さんもう止めて!? 痛いし恥ずかしいよ!?」

『…これは…!!
(…リクオに手を出す鯉伴…!?)
キターーーーーッッッ!!!!』

「姉ちゃんは気持ち悪いこと考えないでよ!!」

「ああっクソっ!!
オレは鯉菜とリクオのどっちを選べばいいんだ!?」

『「リクミちゃん/姉ちゃん」』

『…遠慮するなってリクミちゃん。君の勝ちだよ。』

「いやいや、やっぱり美人で可愛い姉ちゃんには適わないから!! 姉ちゃんの勝ちだよ☆」

『こんな時に限ってヨイショしても何も出ないからねリクミちゃん。ほら、お父さんの御褒美が待って…』

「ああ、もう駄目だ! 決めらんねぇ!!
仕方ねぇ…
可愛いかった2人にオレから御褒美のはぐ&キスをしてあげようじゃねぇかぃ。」

『御遠慮します。』
「厚くお断り申し上げます。」

「そう遠慮すんなって♪」

『に…逃げるよ、リクオ!!』

「うん!! 捕まったら終わりだ…!!」

「お♪ 追いかけて欲しいのかい? 」

『「ちげぇよ!!」』

「やれやれ、素直じゃない魔女達だねぇ。
…食後の運動でもするかぃ。」

『き、来たァァぁああああ!!』
「ぎゃああああああああ!!!!」




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