この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り92

【鳥居さんは、黒田坊のこと恋愛で好きなんですか?また、黒田坊は、鳥居さんのことどうおもいますか?】

『…というお便りが届いてたんだが、四者面談しても本音を言うはずがないでしょ? だから、私が鳥居と二者面談するからリクオは…』

「ボクは黒と二者面談ね! 了解!!」





鯉菜&鳥居

『あ、来た来た。いらっしゃいトリー。わざわざウチに来て貰って悪いね!!』

「いや、いいんです! それでお話とは…?」

『うん、単刀直入に聞くけど…
トリーは黒のこと恋愛として好きなの?』

「…へええええ!!??
そ、そそそそそそれは……その………さ、最初は憧れで…ただお礼を言いたかったんですけど…」

『…気が付いたら?』

「…いつからか…気が付いたら、あの人のことばかりを考えるように………」

『…恋…ですなぁ』

「…い、言わないでくださいね!?本人には!!」



リクオ&黒田坊

「それで…えっと、黒田坊は鳥居さんのことどう思ってるの?」

「…鳥居殿…のことですか…?
…そうですね。とてもいいお嬢さんだと思います。優しく、明るく、思いやりの心を持った娘だと感じました。」

「そっか…他には?」

「他に…?
…暖かい…娘でした。」

「…温かい?(体温が高いのかな…)」

「ええ。一緒に居ると…無邪気に笑うあの笑顔に何度も心が暖まりました。」

「あ、ああ! そっちね!! そっかそっか〜」

「…そうだ、若! 鳥居殿の好きな物とかご存知でないですか?」

「え? どうして?」

「実は先日…鳥居殿にお守りをいただいたのですが、そのお礼をしたくて…」
(番外編:『お礼』参照)

「…そっか、なるほど…
よし!!じゃあちょうど明日学校で会うし、自然に聞いてくるよ!!」

「ありがとうございます、若!!」




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