この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り90

【ぬら組のみなさんに質問です。鯉伴、鯉菜、リクオのことでイラッとしたことはありますか?また、どんな出来事ですか?】

「オレは2代目の悪戯にほぼ毎日イラッときています。」

『…お父さん、今度からは手加減してあげてね。このままじゃ首無がいつか胃潰瘍になりかねない…』

「…気が向いたらな☆」

「父さん…もういい加減大人になろうよ」

「おいおい…何でオレだけ集中攻撃されてんだ?悪戯なら鯉菜だって今もしてんだろ?」

『私は時々だし…ちゃんと相手のコンディションも考慮してるよ』

「コンディション…ですかい?」

『そうだよ。青で言うと…元気な時に仕掛ける…とか? そしたら怒られなさそうだし。』

「いや、怒りますぜ!?」

『マジでか』

「それより、姉ちゃんにイラっときたことある人いないの?」

「ハイ!!ここにいます!!
お嬢、ちゃんと護衛をつけてくだされ!!いつもいつも言う事聞かないんですから!!全く!!」

『なんだ烏天狗か…。烏天狗には私も時々プチイラするんだよね』

「えっ!?(ガーン…)」

『だから時々烏天狗を空の湯呑みに突っ込むの』

「ぶはっ!!お前そんなことしてたのか!?」

「お嬢!?アレそういう背景があったんですか!?」

「…父さん、笑い過ぎだよ…」

『サイズ的にピッタリはまるんだよ。だからあんまり煩くてしつこい時は…湯呑みに突っ込んで、戸棚の奥の方に仕舞ってる。』

「ククッ…今度オレもそれやってみようかねぇ」

「やめてください!!」

『ちなみにリクオには?誰かいない?』

「ハイ!私が申し上げます!!」

「氷麗ー!?」

「好きじゃない娘には思わせぶりな態度を取らないでくださいー!!」

「なんのこと!?」

『わかりやすく言うと、女誑してるんじゃねーよってことだよ』

「おーおー、リクオもそういう歳になったのか」

「何言ってんの!?誑かしてなんかないから!!」

『ゴキブリホイホイならぬ女ホイホイだなんて…姉として私はその娘達になんと謝れば良いのやら…』

「鯉菜が男ポイポイで、リクオが女ホイホイ…か。親としてオレはポイポイホイホイされた奴等になんと謝れば良いのやら…」

「2人ともウッザ!!そんな事言ってるけど父さんの方が、母さんいるのに女ホイホイしてるじゃん!!」

『なぬ…それはいかんなぁ…鯉さんやい』

「仕方ねぇだろ? オレの色気は隠しきれねぇほど溢れてるんだからよぉ…」

『きゃ、いやーん☆』

「なに姉ちゃんを顎クイしてんの!?しかも姉ちゃんもノリノリだし!!」

『「痛ぇっ!!!?」』

『何で私まで殴るの!?ここはこの色ボケ親父だけだろ!!』

「何でぃ…オレ達の仲だろ? 怒られる時も一緒じゃねーか」

『…悪いけど私、男ポイポイだから。てわけで…
ポイィィィィィィーーー!!!』

「いでででででっ…いってーーーーー!!」

「……………馬鹿らしくなってきたな。退散しよう。」




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