この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り88

【リクオ君は、将来どんな人と結婚したいですか?できれば詳しく教えてください】

「え…どんな人って言われてもなぁ…」

『もちろんそこは私みたいな人でしょ☆』

「……まぁ…それはそれでいいけどさ…慣れてるし」

『…………慣れてるって…姉ちゃん泣くよ?』

「あーハイハイごめんごめん
姉ちゃんみたいな人か母さんみたいな人がいいかな」

『あぁ、お母さん可愛いよね』

「うん。可愛いし裏表ないよね」

『私も裏表ないでしょ?』

「ないけど…なんてゆうか、なさ過ぎてそれはそれでダメだと思うよ。ちゃんと男の前では女の子っぽくしなきゃ。」

『…私はこんな私を受け入れてくれる人と結婚するんだい!!』

「それ面倒だからでしょ!?ダメだよ!!」

『私のことより今はリクオだよ!!私やお母さん以外に誰か具体例いないの!?』

「…ううん…? あ、氷麗!!氷麗もおっちょこちょいだけど頑張り屋さんだから好きだよ!!健気な感じでいいよね」

『そーかそーか! リクオ、グッジョブ。』←こっそり録音してる

「? 何が?」←言質取られたことに気付いてない

『気にしない気にしない!』

「えー…逆に気になるよ…
ん、そういえばカナちゃんみたいな人もいいかな」

『…そうね、カナちゃんも悪くないわね。でも私は氷麗がいい! というか氷麗がダメなら巻ちゃんでも全然いいよ!!楽しいから!!』

「おっさんが増えるから却下!!」

『はい〜自分の言葉に責任持ちましょうねー!?録ったからねー!?巻ちゃんにその言葉聴かせるの楽しみだなー!!』

「や、やめてぇぇぇえええええ!!!!」




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