この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り86

【若菜さん、奴良家に嫁いでから激おこした事はありますか?側近の皆さん、その時の様子は?】

「あるわよ〜
確か…鯉伴さんが鯉菜ちゃんを化猫屋さんに連れていった時かしら」

『(あ…それ覚えてる)』

「それって姉ちゃんがいくつの時?」

「確か…2,3歳だったと思うわ! 鯉菜を連れて、ちゃんと見ててくれたらまだ良かったのだけど…ちゃんと見張ってなかったみたいで…ねぇ?アナタ?」

「(ビクッ)お、おう…オレがちょいと目ェ離した隙に、鯉菜がお酒を飲んじまったんだ…」

『へぇーそんなことあったんだー(色的にジュースだと思ったんだよね、確か)』

「そうよーまだ小さいのにお酒を飲ませるなんて有り得ないでしょう?」

「別に飲ませたわけじゃねぇぞ?」

「ふふっ♪見張ってない時点でそれはもう鯉伴さんのミスでしょう?」

「ごめんなさい」

「(母さんの笑顔が逆にこわい…)」

『…ちなみに、お母さんが激おこしてる時の様子はどんなだった?』

「鯉菜ちゃん?何を聞いてるの?」

『(ビクッ)…いや、お便りの最後に側近の…』

「なぁに?」

『……その、…お便り…』

「な・あ・に?」

『なんでもございません…』




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