この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り75

【ゆらと竜二は奴良姉にどんな印象を持っていますか?】

「どんなって言われてもなぁ…」

「所詮は灰色の存在だ」

「お兄ちゃんはそればっかりやな!他に何か面白いこと言えへんの?」

「…そうだな。じゃあ、ゆら…お前がお手本を見せろ」

「え…」

「お前なら面白いことを言えるのだろう?オレは今頭がまわらなくてなぁ…思いつかんのだよ。」

「…くっ…(面白いことって…何や!?)
ぬ、奴良君のお姉さんはな!姉弟なのに、奴良君とは逆な性格をしとるんやで!?おもろいやろ!!」

「…知るか。そもそも奴良リクオの性格も詳しくは知らねぇのに…そんなの言われても分かるわけねぇだろ。
まぁ、奴良リクオに比べて姉の方はバカで適当そうだけどな」

「…ウチもそう思うけど…
でも奴良君の話によると、アレはむしろ外面だけで、本当はぬらりくらりと掴みどころがないって言ってたな…」

「ぬらりひょんの血を継いでるからな」

「…はっ!!せや!!
ぬらりひょんの血を継いでるんやけそんなの当たり前やんか!!」

「…お前も外面だけバカだったなら良かったのにな」

「…ん? それって…どういう…
…!! まさか…本当のバカって言いたいんかこのバカ兄貴ーーーー!!」




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