この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り53

【質問です
なつさんと鯉菜さんは生理痛酷いですか?】

『なつさんって誰だ』

「あ、ハイ。私です。すみません、お邪魔します」

『あ、どうもどうも…初めまして』

「…鯉伴さんに似てますね」

『え…父のことご存知なんですか』

「えぇ…まぁ…(鯉伴さんに会いたい!)」

『へぇ…?(お父さんの知り合いか?)
まっ、取り敢えず質問に答えましょう!!なつさんは生理痛酷いですか?』

「酷い方だと思います。薬を飲めば大抵効くので大丈夫なのですが…。なので、朝方になると薬がきれて痛みで起きます」

『!! それ分かる〜!!私も痛くて痛くて…薬を飲まずにはおられません!!しかも…生理になる1週間前から痛くって…』

「!! あるある!!1週間は…あんまないけど4,5日前から予兆があるよ!!」

『あれ何なんですか!?〈はっはっーもうすぐ俺の出番だぜ覚悟しとけよ〉っていうアピールですか!!』

「それな!でも酷い人は全く身動きが取れなくなるらしいし…」

『え?なんで?気絶すんの?』

「らしいよ。痛みで意識飛ぶ人が友達にいたってでもうちの母が言ってました。」

『…それ考えるとまだ私達は気絶しないからいい方か』

「ちなみに、その人は出産がクッソ楽だったらしいです」

『それはつまり…あっという間に産まれたってこと?』

「うん、〈イタタタタ…あれ?何か出た…〉ってだけで産まれたらしい。」

『…マジか!!てことは生理痛が酷い人は出産が楽なのか!!』

「でも我が母は普通に滅茶苦茶痛くて長引いたらしいんで…多分アレですね。私達中途半端が1番辛いんですよ。」

『…生理痛も痛いし、出産も楽ではない…と』

「そーゆーこと」

『……生理痛ってウザイよね』

「ウザイね。子宮取り出して絞って血を全部出したいよね」

『蛇口があったらトイレで一気に出すのにさ…』

「………」

『………』

「『…ハァ〜………』」

「おっ、お客さんかい?鯉菜」

『お父さん…こちらなつさんって…あれ?』

「………生…鯉、伴……ガフッ!!」←萌え死

「………オレ見て死んだんだけど…この人。」

『お父さん、殺しちゃダメじゃん。』

「え!?オレのせい!?」

なつがログアウトしました。

『…お父さんの知り合いじゃなかったの?』

「? いや…見覚えがねえけど…」

『え…じゃああの人誰やねん…』

「……さぁな…」




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