この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り51

【鯉菜さんに質問です。理想のプロポーズのされ方ってありますか?】

『…理想の…プロポーズのされ方?』

「…ダメだこりゃ」

「全然頭回ってなさそうだね」

『プロポーズ…プロポーズ………プロポーズ?』

「もはやプロポーズされる事すら想像できねぇようだな」

「でも、ありませんって答えるのも申し訳ないよね…」

「…そうだ。じゃあ、理想の告白のされ方はどうだ!?鯉菜」

「ナイス!!お父さん!!」

『…理想の告白か。うーん…そうだねぇ、電話とか手紙よりも、直接言われたいかな…
特に!!
綺麗な夜の日に、後ろからぎゅっと抱きしめられて告白されたら…!!最高ですな…!!』

「「………」」←吃驚

『…何その顔。シンデレラ症候群とか言うなよ馬鹿野郎』

「いや、そうじゃなくて…意外だからよ」

「姉ちゃんにも…そんな乙女チックな所あるんだなって…吃驚してただけ」

『失礼な奴等だな。あっ!理想のプロポーズのされ方は思いつかないけど、嫌なプロポーズのされ方はあるよ!!』

「「例えば?」」

『知らない人皆を巻き込んだサプライズ的プロポーズ。』

「…何だそれ」

「…あぁ、誕生日で言うと…レストランでスタッフ全員がケーキ持って出てきて、サプライズで踊って歌ってお祝いするのでしょ?」

『そうそう!他の知らない人まで巻き込んでさ…アレはなんていうか…やめて欲しいな。私にとっては嬉しいサプライズじゃなくて単なる嫌がらせ的サプライズだから。ドッキリにしか過ぎないから…』

「確かにお前さん、そうゆうのは嫌がりそうだな」

『あ、もし私に彼氏ができて、そうゆう無駄に大掛かりなサプライズしようとしてたら全力で止めてね。一気に愛が冷めそうだから。』

「(鯉菜の彼氏になった人は大変だな)」

「(姉ちゃんと似た者同士じゃないと…ダメかもしれない)」

『?』




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