この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り49

【素朴な疑問、ぬら家でマリオカートしたら誰が強いですか?】

『て、わけで…レッツ・マリカー!!』




「あっ!!おい、誰だバナナこんな所に置いたやつ!!」

「あら、それ鯉伴さんがさっき自分で散らかしたやつじゃない♪」←観戦中

『マヌケ(笑)
…って、あー!!雷落とされたー!!』

「ふっふっふっ…ようやくこのマリカーというものに慣れてきたわい」

「そして慣れた時が何事も1番危険なんだよね。油断しちゃうから、さっ!!」

「ぬぉお!? 何じゃこりゃあ!!思うように動かんぞー!?」

『リクオ、ナイス!!そしてゴメンよ…!!』

「あーっ!!スター纏って来たー!!この上なくうぜぇー!!」

「スター? 何だそれ…ん、何かピカピカ光ってる奴が近づいてき…ヌアアアアア!!!」

『ふははははは!!ざまをみよ!!』

「…何やっとるんじゃお前ら…ってぬぉっ!?バナナじゃと!?食べ物を粗末にしおって!!」

「じいちゃん。それバナナの皮だからギリセーフ。」

「ぬ…なら仕方ないのぅ」

「若菜、このゲームが終わったら次親父と変われよ」

「おぉ…そーじゃな。若菜さんもやってみぃ」

「あら、じゃあお言葉に甘えてやらせていただきます♪」





『結局…奴良家で誰が1番マリカー強いのって話だけど…』

「…勝利数が一番多かったの、母さんだった」

「あら!やだぁ〜恥ずかしい〜」

「…すげぇな…若菜がこんなにもマリカーが上手かったなんて知らなかったぜ」

「ちなみに次は一応、ボク…かな」

『なーに、その一応ってのは。』

「実質、姉ちゃんの方が強いと思って」

「ん?でもリクオの方が多く勝ってんだろ?」

「そうだけど…だって姉ちゃん試合に勝とうとしてるっていうか、皆の邪魔しようとしてるだけだったじゃん!!」

『…バレた?』

「バレバレだよ!!」

『…レースに勝つことよりも、皆の邪魔をする方が楽しくてさ…つい。』

「「「…歪んでる」」」

「ふふ♪その気持ちちょっと分かるわ〜」

「「「!??」」」




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