この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り44

【リクオ君はお父さんとお姉さんのどこがうざいですか?本音で話してください!!!】

「…ていうことで、まずはお父さんから言うよ?」

『「ちょっと待て。」』

『これ本当に家に来たお便り?』

「間違いの手紙じゃねぇのか?だってお前さんがオレらのことウザイなんて…思わねぇだろ?」

『お父さんは分かるけど…私が含まれるのは理解不能だわ。』

「いや、オレよりお前が含まれてるのは理解できるぞ」

「残念だけど2人ともだから。そして間違いじゃないから。
てことでお父さんからね…
まず、ベタベタとくっついてくるところかな」

『あぁ…(納得)』

「たまにならともかく…毎日毎日、少しウザったいかも」

「……それ言うなら鯉菜だってお前にくっついてんだろ?」←HP500/1000

「姉ちゃんはお父さん程じゃないし…引っ付いてくるのは時々だよ?」

「そう…なのか!?」

『そらーね。あんまし引っ付いて嫌われたら嫌だもの。』

「…そうだったのか…」

『ちなみに、私のウザイところは?』

「…わがままなところ」

『リクオ、女は基本8割がた我が儘な生き物よ』

「何その自論!!」

「…わがまま…ねぇ?例えば?」

「清十字団で旅行に行こうって話になった時とか…海は暑いからやだ、とか…夏祭りは人が多いからやだ…チズニーランドは並びたくないからイヤだとか…」

「……………」

『…生粋のインドア派なもんで…申し訳ない』

「!! それだよそれ!!悪くないって今本当は思ってるでしょ!?」

『え?』

「内心自分は悪くないって思ってるのに謝ってくるところもウザイよ!?」

『…あぁ、なるほどね。
でも仕方ないさ、インドア派にはインドア派の意見もある。そもそも、アウトドア派の人の方だってわがままでしょ。外でワーワー盛り上がりたいなら勝手に盛り上がればいいのにさ、何でそこでインドア派の人を強制的に巻き込むわけ?それで…もし断ったらノリが悪いみたいな陰口言われるんでしょ?アウトドア派の人も勝手がいいと思うけど?』

「……(スイッチが入ったな)」

「…それはそうだけど…人付き合いってのもあるんだし、そこは我慢するべきなんじゃ…」

『はいはい。
そうやってインドア派の人は我慢して、アウトドア派の人は楽しんで…皆楽しんでるな☆この企画作ったオレ最高!!みたいな感じで自己満でまた延々とこれを繰り返すんでしょってね。あー嫌だわ。』

「…ま、まぁまぁ…落ち着けよ」

「…ボクは姉ちゃんのすぐ態度に出るところとかも気に食わないな」←おこ

『…それは…まぁ、確かに私の短所だけど…』

「旅行先のホテル決める時だって…皆が悩んでたらさ、途中で不機嫌そうに出しゃばって指揮取り出したし!」

『あんなモン…
長々と同じ事言ってるだけで進展させないから当たり前よ。
安くて〜、駅の近場がいいよね〜、これは高いな〜、どれにする〜?
…の繰り返しじゃねぇか!!お互いに人任せで30分も同じ状態だったらキレるわ!!』

「(モノマネうめぇな)…お前、優柔不断なヤツ嫌いだもんな…」

「でも!そーやってノンビリ選ぶのが皆楽しいんだよ!!」

『だったら私を呼ばないでくれ!!』

「ボクに言うなよ!!」

「ちょっ…お前ら、少し落ち着い…」

『やかましいわ!』

「ウザイから父さんは黙ってて!!」

「ウザ…!?
……オメーらなぁ…家ではもう〈ウザイ〉を使用禁止語句にするぞ!!」



(・ 3 ・){荒れてきたので強制終了します)

3の口




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