この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り43

【鯉伴さんは我が子達の写真を持ち歩いてたりするんてすか?】

「持ち歩いてるぞ」

『「やめてくんない!?」』

「なんでだよ。いいじゃねぇか…お前ら可愛いんだからよ、ホラ」

『あら、小さい頃の私可愛い☆』

「「自分で言うなよ!!」」

「ちなみにこれはリクオのだ」

「あ、可愛い。」

『自分で言うなよ、可愛いけど』

「お前らは持ち歩いてねぇのかい?」

「『持ってるよ』」

『ほら、チビリクオと現リクオの写真。しかも夜バージョンまで…まじカッコいいわ流石私の弟だ。』

「ボクだってほら…小さい頃の姉ちゃんと、現在の姉ちゃん。夜のはないけど…」

『…なんか意外だな』

「あぁ、鯉菜はリクオの写真持ってるだろうと思っちゃいたが…まさかリクオまで持ち歩いてるとはな…」

「だってあると便利じゃない?」

『便利?』

「写真出して、この人見ませんでしたかーってやるのに。」

『…それどういう時にやるの!?』

「姉ちゃんが迷子になった時とか?」

「あぁ…確かに写真があったら便利だな」

『お前ら…どんだけ私をバカにしてるんだよ』

「バカにはしてないよ」

「バカになんかできるもんか、お前の方向音痴レベルは」

『…もういいです。』




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