▽ お便り41
【先生に"俺はお前の味方だ"って言われた時は、正直、感動とかしちゃいましたか?それか、先生を見直しちゃったりしましたか?笑】
『…そりゃあねぇ…感動っていうか、普通に嬉しかったかな』
「ほうほう…で?オレに見惚れたか?(ニヤニヤ)」
『…どっから湧いてきたバカヤロー』
「ぐはっ!!」
坂本先生がログアウトしました。
『…なんていうか…距離感がちょうどいいんだよね。勝手に人の領域に踏み込み過ぎず、でも自然と入ってくるっていう…。本人がそれを自覚してやってんのかどうか分からないけど、でも教職には向いてると思うよ。中学生はちょうど不安定な時期だからこそ、なおさらね。』
「姉ちゃんの担任の坂本先生は1年生にも人気だよ。数学の授業が面白くて分かりやすいし…あの性格だからね!」
『やっぱ性格よね。成績にばかり目を向ける教師よりもさ、生徒自身に寄り添おうとする先生がいいよね。
だから…日頃はだらしない先生だけど、こういう時はやっぱり他のどの先生よりもイイ人だなぁって思うよ。』
「お、オレは…お前がどんなに臭くても…お前の味方だ…!!」
『!! 今別に臭くないでしょっ!?』
「グボアぁ…!!」
坂本先生がログインしてログアウトしました。
『リクオっ! お姉ちゃん今臭い!?臭いの!?』
「いや臭くないから!!落ち着いて!!」
『どんな臭い!?焼けた臭いとか汗臭い!?』
「臭くないから!!むしろ姉ちゃんのいい匂いがするから!!
…あっ…(言っちゃった…)」
『!! …ほほぅ、私はいい匂いがするのか。』
「…………」←げんなり
『ふふん、流石私! 女子力高いわぁ〜リクオ、姉ちゃんのいい匂いが嗅ぎたくなったらいつでも遠慮せずにお言い!!』
「うっざ!やっぱり姉ちゃんうっざ!!寝といてくれない!?」
『ぐふぅっ!!』
奴良鯉菜が寝落ちしました。
「……ふぅ…なんかもう、疲れた…(パタン)」
パーティが全滅しました。ゲームオーバーです。
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