この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り39

【鯉伴さんとリクオくんの人生で見つけた萌えBest3を教えてください。】

「オレは…そうだな。
3位はお前と鯉菜が小さい頃コタツに入ってた時かねぇ…。」

「…コタツ?」

「おう、雪が降って寒い日になぁ…2人でコタツに並んで入っててよ。ありゃあ可愛かったぜ? カタツムリならぬコタツムリで…探したらどっかのアルバムに入ってんじゃねぇか?写真撮った筈だし。」

「へぇ…後で見てみよう。じゃあ第2位は?」

「…鯉菜の小さい頃の話だが、手を繋ぎたくても、それが出来ないアイツに実を言うとかなり萌えてた。」

「え?手を繋ぎたくてもできないって…どうゆうこと?ニヤニヤしてるところ悪いけど、全然話についていけないんですが。」

「だからよ、オレと2人で並んで歩いてる時とか…手を繋ごうとしてオレの手に伸ばすわけよ。でもアイツぁ照れ屋だろ?
だから、オレの手に触れそうになると手を引っ込めて…でもやっぱり手ぇ繋ぎてぇから手を伸ばして…その繰り返しだな。それをしてる時のアイツの表情と仕草が滅茶苦茶かわいくて悶え死にそうだったぜ。」

「…やっばいね、それ。想像したら滅茶苦茶萌えたんだけど!父さんが羨ましくてずるい…!!」

「ははっ、いいだろう! ちなみに1位は若菜だな。時々しかしてくんねぇが…誰もいない時、たまに若菜からチュウしてくることがあるんだよなぁ〜」←ニヤ顔

「…ええっ!?母さんが!?」

「おぅ♪ 急に、突拍子もなく頬にしてくるんだぜ?しかも、照れながら。萌えるだろ。」

「…知らなかった…
そりゃ好きな人にそれされると…萌えるね。」

「ははっ お前さんも早くそういう人ができるといいなぁ? ちなみにリクオのBEST3はなんだ?」

「ボクは…3位は氷麗かな。と言っても、実際には見てなくて…言伝だけどね。」

「言伝?」

「うん! 氷麗のちいさい頃の話をつい最近聞いたんだけど…怒られる度に庭にかまくら作って家出してたんでしょ?」

「あぁ!その話か!懐かしいな…確かにありゃぁ可愛かったな…」

「第2位は、冬限定!姉ちゃんのモコうさスタイル!!」

「……あれか!!確かにありゃかわいいな。うさぎの耳が付いたフード付きの部屋着だろ?」

「そうそう!!手触りがよくてふわもこな…あれは可愛かったなぁ…!!
あ、それと、第1位は物食べてる時かな…」

「…!! 野菜を食べてる時だな!?」

「!! それも良いよね!!野菜を食べてる時のあのウサギみたいな感じ!!」

「そう!!上手く言えねぇけど…なんか兔みたいな食べ方するよなアイツ!!でもオレぁどっちかってぇと…ハムスターみたいに食べる時が好きだな!」

「それ分かる!!ボクはウサギ派だけど…ハムスターの時も萌えるよね!!お腹空いてるとハムスターになるよね!!」

「それな!!きっとあまりの空腹に口一杯ご飯を詰め込むんだろうな!!でも詰め込み過ぎて黙々と長い間噛んでるよな!!ほっぺもパンパンになってるよな!!」

「「マジ萌えるわ〜!!」」

ガラッ

『…ご飯できたけど…二人とも何してんの?鼻の下なんかのばして』

「!! ご飯か…!!」

「姉ちゃん、今お腹空いてる?」

『へ? …うん、空いてるね。滅茶苦茶空いてるよ。早く食べたい。』

「そうか。じゃあ今日は…」

「うん…ハムスターだね!!」

『…? 何の話してるか知らないけど、先に居間に行ってるよー』




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