この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り26

【牛鬼さんと狒々さんはそれぞれの跡取り(牛頭・猩影)にお嬢と結婚して欲しいなーとか思ってたりするんですか?またお二方の意見について跡取りコンビはどう思いますか?】

「…思います。」

「ワシも…鯉の坊の嬢が倅の嫁に来てくれたら感激じゃわい。」

「これ程嬉しくて心強いことは無い。」

「「……………。」」

「牛頭…鯉菜様は心優しいぞ。」

「牛鬼様…オレアイツと馬が合いません。」

「!? …嫌いなのか?」

「なっ…き、嫌いじゃありません。ただ女にうつつを抜かす暇はオレにはありません。」

「(私の影響か…?)」

「キャハハ!牛鬼、牛頭丸は年々お前に似てきてねぇかぁ?
猩影、お前はどうじゃ。お嬢は面白いぞ!」

「…知ってる。」

「じゃあどうじゃ?鯉菜嬢をおと…」

「親父。そもそも鯉菜嬢はオレなんか眼中にねぇぜ…」

「何を言うとる。それなら落とせばいいだけじゃろうが。わしの息子ならそのくらいせぇ!!」

「な、どんな理屈だよ!!」

「ダメだよ狒々…猩影くん困ってるよ?」

「おっ、鯉の坊の坊じゃねぇか。」

「猩影くんも悩んでるんだよねっ!2人の女性の間でね!!」

「り、リクオ様ーっ!?」

「ややっ!そうなのか猩影!!それはそれは…そうか。お前も大人になったのぅ!!キャハハ!!」

「〜っ お、オレ失礼します!!」

「あっ…出て行った…」

「…すいません牛鬼様!!オレも失礼します!!」

「!! 牛頭…!?」

「…牛頭も出て行っちゃった。跡取りコンビがいなくなったので、ここで終了しまぁす」




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