この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り25

【奴良組男性陣一同(幹部・側近・牛頭馬頭や猩影、鴉兄弟等含む)に質問します。ズバリ鯉菜さんに恋してますか?またしてなくても異性的にときめいたり、ドキッとしたことありますか?※鯉伴さんがいない時に行ってください】

『あらま。こんな質問が来るとは…
答えは皆Yes!!言わずもがな、私の女子力に皆メロメロっしょ!!』

「はいはいそーだね。姉ちゃんは退室してね。」

『え、ちょっ…何で!?』

「何でじゃないよ!!姉ちゃんがいたら皆答えられないじゃん!!
父さーん!!姉ちゃんが父さんとカフェでデートしたいってー!!」

『は…何言って…』

「本当か!?鯉菜!!よし、今から美味しい所のケーキ屋さんに行こうな!!」

『え、待って、ちょ…ぁぁぁぁ〜』

鯉菜がログアウトしました。

「よし!姉ちゃんと邪魔な父さんはもう居なくなった!!
いいか!?ここは皆腹を割って…正直にいこう!!それじゃぁまずは…姉ちゃんに恋してる人挙手!!」


シーーーーン……


「…えっ、本当に?誰もいないの?」

「…鴆様とかどうなんです?胸板フェチでよくお嬢に萌えられてますけど。」

「…恋愛対象には入ってるが、恋まではしてねぇな。むしろオレより猩影の方が怪しくねぇか?」

「え!?」

「確かに…雪女にも明らかに気があるが、お嬢にも気がある感じだよな」

「な…何言ってんすか!!皆して!!」

「雪女のことは絶対好きだとして…お嬢のことはどう思ってるんですか?」

「う…その…………弟想いの…良い姉だと…」

「「「(惚れてるな…)」」」

「なるほど…猩影君は氷麗と姉ちゃんで揺らいでると。」

「うえっ!?そ、そんなことオレ言ってないっすよね!?」

「態度でバレバレだよ。」

「ぼく、鯉菜様のこと好きだよー!!」

「ばか馬頭!おめぇのはラブじゃなくてライクだろ!」

「…それを牛頭が言うとなんか…うん…」

「んだとテメー!!斬られてぇのか!?」

「わっ、そんな怒らないでよ。ほら、刀しまって!…にしてもあんまり姉ちゃんに惚れてる人いないんだね」

「…お嬢がもはや恋愛する気なさそうですもんね」

「…確かに。じゃあさ、姉ちゃんにときめいたりした事ある人は? 挙手!
…って、凄いね、これはほぼ全員だ。じゃあ挙手した人は適当に言ってって」

黒「…拙僧は…お嬢に笠を貸してと言われた時ですかね。お嬢に笠を渡せば、それを両手で受け取って被って…ニコッと!今思い出しても胸キュンです…!!あれは可愛かった…!!」

鴆「…オレぁ、鯉菜の怪我の治療をした時とか、あと胸板を触られた時だな。」

首「オレはあやとりを教えた時ですね。今でも時々あやとりを教えるのですが…距離が近くて手も当たるので…少し緊張します」

猩「…リクオ様のために頑張る姿が素敵です…(ボソッ)」

黒羽「……鴉になった時に、何が面白いのか嘴を触ってくること…です」

トサカ「…鯉菜様、アレ子供の頃から今もやるよな。…オレもあれ好きだけど…。」

牛鬼「…不用意に見せる笑顔…(ボソッ)」

一同(牛頭除く)「それだ…!!!!」

馬頭「ニコニコしてぼくをぎゅーっと抱き締める時!!」

一同(牛頭除く)「羨ましい…っ!!!!」

「…牛頭はないの?姉ちゃんにときめいたこと」

「な、あるわけねぇだろ!!」

一同「(今の反応からすると…嘘だな。)」

「…まぁいいか。大体皆話してくれたし!
それじゃ今回はここらで終わります!解散!!」




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