この手に掴んだ幸せを(短編) | ナノ

▽ お便り24

【鯉伴さんと鯉菜さんは昔一緒にお風呂入ってたんですか?また鯉伴さんは今でも一緒に入りたいとか思っていたりしますか?ちなみにリクオくんは一緒に入りたいとか思います?(笑)】

『ズズ…あぁ、美味しいわぁこのお茶』

「あぁ…このお茶菓子とよく合うわ…」

「本当、癒しだね…」

『「「…あぁ〜美味い……」」』

「…じゃなくて、この質問に答えてよ2人とも」

『………』

「お風呂か…昔はなぁ、たまぁに一緒に入ってたな…。小さい頃なんか普通父親とも母親とも平気で入るもんだと思ってたンだがなぁ…お前さんガキん頃から嫌がってたもんな…悲しかったぜ」

『………(だって中身は大人ですから。イケ面とお風呂とか正気でいられませんから。)』

「最初っから『私女だから』って言って…滅多に一緒に入ってねぇぜ。」

『……(赤ちゃんで歩けない時は強制的に一緒でしたけどね。)』

「へぇ…今の姉ちゃんより昔の方がむしろ女子力高かったってこと?」

『リクオくん?』

「ははっ!そうかもしんねぇなぁ!」

「ちなみに今は?今も一緒に入りたいと思ってんの?(思ってたらそれはそれで変態だよね)」

「(思ってるっつったら完璧に変態扱いされるよなオレ…)…いや、流石にもう中学生だしなぁ。リクオみたいに男だったらそりゃあ入りてぇが…一応女だからな。」

「そうだよね…」

『「一応」、いらないからね?』

「…ちなみにリクオはどうなんだい?お前さんは鯉菜と入りてぇのか?」

「なっ…そ、そんなわけないじゃん!!一応女なんだし!!」

『だから「一応」いらんっつーの。』

「ははっ、そうなるわな。
ちなみに鯉菜はどうなんだい?」

『…え?私?
…私は一緒に入りたいよ』

「「ブーーーーッ!!」」←(茶噴射)

『…オーバーリアクションだな。
私だって女だからお父さんともリクオとも入れないけど、もし私が男に産まれてたら…(ニヤッ)…一緒に入ってたよー!』

「「(今一瞬ニヤッてしなかったか…?)」」

『(…オトコが女湯を覗きたい気持ちってこんな感じかな…お父さんとリクオが一緒にお風呂入ってる光景を見たい…!!)』

「「ぞくっ…(!? 寒気がしたぞ!?)」」




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