▽ お便り22
【前回の続き。鯉菜さん次は奴良組男性陣の中から誰か選んで“彼着物”してください。また一応カメラを用意していてください】
『…奴良組かぁ、うーん…』
「誰にする?」
『奴良組の傘下までオッケー?』
「いんじゃない? なに、鴆くん?」
『ううん、牛鬼がいいな♪』
「し、渋い所選んだね…」
「じゃあ牛鬼を呼ぶか。」
10分後
「私に用とは何でし…」
『「「牛鬼、脱げ。」」』
「……!? ………!?」
『ちゃんと他の衣服用意してあるから!』
「あれに着替えて、今着てるのを姉ちゃんに貸してやって!」
「談話室のために協力頼むぜ、牛鬼」
「談話室のためか…なら致し方ない。少々お待ち下さい。」
「父さん、カメラ用意した!?」
「おぅ!用意したぜっ!!」
「待って、もしミスショットした場合のことを考えてもう一つカメラ持ってきとくね!」
「おう!頼んだぜ、リクオ」
『………張り切り過ぎじゃね?』
「…着替えたぞ。」
『あ、はーい!じゃあ服お借りしまーす♪』
「(…私の服を着てもデカすぎるんじゃ)」
「牛鬼…覚悟しときな」
「…は、何をですか?」
「姉ちゃんのこの彼シャツ姿…めっさ破壊力パネェから!!あっ、カメラ持ってきたよ」
「…リクオ様?(今キャラが崩れたような…)」
『…よしっ! できたぁー♪』
「「構え、連写よーい…」」
「!?」
『ジャジャーン!!どうよ!!お父さんよりブカブカだよ〜』
「「「グハッ!!!!!!」」」
『……何やってんの。』
「(し、渋い…!!渋いのにどこか…!!)」
「(華がある…!あの渋さが逆に鯉菜を!)」
「(際立てている…!!可愛さ倍増だ!!)」
『………………大丈夫?色んな意味で。』
「「「(その格好に首傾げだと!?)」」」
「…やばいね」
「あぁ…たまらねぇ…!」
「これが…彼シャツの威力…!!」
『…にしても牛鬼の服、デカくて少し重いや』
「(ペタんこ座り…!!)」
「(服が大き過ぎて埋もれてる…だと!?)」
「(これではまるで…)」
「「「和風コロボックル…!!?」」」
『はぁ?』
「はっ!? 忘れてた…っ!」
パシャシャシャシャシャ…
『うわっ!? リクオ眩しいっ!』
「よし、鯉菜…ちょっと立て」
『ん? なに?』
「よし、左の足の裏に何か付いてたぞ?」
『えっ…何か踏んでた…?』
「! 父さんまさか…(ボソッ)」
「あぁ…アイドルがよくやってる、片足上げポーズだ…!!(ボソッ)」
『どれどれ……。…何も付いてないよ?』
「「キターーーーー!!」」
パシャシャシャシャシャ…
「………。」←気持ちは分かるが引いてる牛鬼
『(何だこの親子)』←遠い目
「姉ちゃん!! グッジョブ!!」
『お、おぅ…』
「鯉菜!! パーフェクトだ!!」
『……ぁ、そう…』
「鯉菜様…服、重くないですか?」
『ん、重い重い!牛鬼は?これ重くないの?』
「いえ、私は全く…」
『そっかぁー…やっぱ牛鬼の体は筋肉質で大きいンだねっ!!』
「「「!!!!」」」←萌え瀕死状態
『じゃ、私そろそろ着替えてくるね!!楽しかったー♪』
「姉ちゃん…最後のあの笑顔は反則だよ」
「あぁ、レアな笑顔に彼シャツ…死ぬかと思ったぜ…」
「2代目…」
「ん…なんだい? あぁ、そういや協力ありがとな!」
「いえ、むしろこちらこそありがとうごさいます。それと…焼き増し…してもらえないでしょうか?」
「もちろん、いいぜ」
「ボクのも焼き増ししといてあげるね!」
「ありがとうごさいます…!」
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