クラスメイトのドヤ顔に腹が立った15の秋
▼07.風紀委員長近藤君
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あっと言う間に体育大会。天気悪くてまさかの練習なしの一発勝負。
松平先生がみんなに文句言われたのは言うまでもない。あたしは言わなかったけど。
「これから開会式を始める」
何故か校長がマイクなしで司会をしていることはあまり触れないでおく。
どうせ目立ちたいとかそんな理由だから。
正直このあとの校長の話とかいらないよね。
「まずは、校長である余の話じゃ。今日は運動会…間違えた、体育大会じゃギャァァァァァァァ余の触角ぅぅぅ!!!!」
「あ、すいません〜世名が校長の話いらないーって言ってたんで」
『ちょ、銀時!思ったけど言ってない!!!』
「変わらんじゃろう!!」
「そうだぜー世名」
『お前はどっちの味方だ』
総悟に『あの天パウザいんだけど』って言ったら土方と共に葬ってくれた。プールに。
何をしたか知らないけど、知りたくないから何も聞かなかった。
総合して私には悪い結果じゃないから。
「えー…次はアレじゃ、風紀委員長の話……じゃ」
息耐えたバカに遠慮しながらも、ゴリラが生徒の前に現れた。
あ、妙の雰囲気が変わった。
……近藤は大丈夫なんだろうか。
「皆さんお早うございます、風紀委員長の近藤です」
…真面目くね?
「今日はいよいよ体育大会です。開催するにあたって風紀委員から連絡があります。まず、ちゃんと体操服を着用してください」
気味が悪くなって、風紀の…そうだジミーだ。
あいつに話し掛けてみた。
『すごいあの近藤気味悪いんだけどなにアレ』
「あはは…クラスでゴリラやっててもやっぱり風紀委員長なんで」
『…まぁ見た目ゴリラだしね』
「すみません、これ会話成り立ってます?」
『あぁ、ごめん。会話終わったつもりでいた』
「……」
その後も真面目ゴリラの話は続き、そろそろ終わるんだろうなって頃。
私は思わずため息をついてしまった。これから近藤が何するか判った。
「それでは、最後になります。お妙さんが好きだぁぁぁぁぁぁ」
………予想通りの結果になりました。
しかも言い切ったあと、妙に向けた決め顔であろうあの表情。
私にはどう頑張ってもドヤ顔にしか見えなかった。
風紀委員長近藤君
( おいゴリラ… )
( お妙さん!わざわざ前に来てくれたぐぇ )
( 一発死んでこい恥曝しがぁぁ )
◎やっぱストーカーだよ
20111113