クラスメイトのドヤ顔に腹が立った15の秋
▼09.国語の先生坂田銀時
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体育大会も終わり後は受験。
不本意だけど、国語が苦手だから銀時に勉強を教えてもらうことにした。
…にしても、天パのくせに判りやすく教えてくれる。
授業でもこのくらいやってくれたらいいのに。
「…今失礼なこと考えなかったか?」
『大丈夫。いつも考えてるから、アンタに関しては』
「………」
『それよりこれ教えてよ』
「あーこれはな、まず…」
そんな感じできっちり3時間勉強。
数学3時間は楽なのに国語はしんどいのはただ国語が嫌いなだけ。
『あ、銀時』
「ん?」
『さっき思ってたこと教えてあげる』
「いいのかよ」
『うん。意外と教えんのうまいなって』
一瞬驚いてから、ドヤ顔に近い笑みを見せた。
イラつかないのは、銀時が一応大人だからだろう。
「一応国語教師だからな」
『ついでに言うと、授業もこれくらいしてくれたらいいのにって』
「やっぱ失礼じゃねーか」
『だから失礼なこと考えてるって言ったじゃん』
「……」
せっかくの休憩。この調子じゃただの時間の無駄遣い。
まぁ私の家で私が何しようと関係ないし、銀時が落ち込んでるのを放っておいて台所へ向かった。
紅茶。紅茶飲みたい。
『(あれ…)』
最近クラってすること多いけどなんか変?
視界歪んでる?
いや、そんなわけ……
ドサ…
「世名!?」
銀時の声が聞こえた。
返事しないと。
『銀と………』
このまま私は意識を手放した。
国語の先生坂田銀時
( 世名!しっかりしろ!!! )
( …………ぎ…ん……………… )
( 無理しすぎだバカ )
◎さぁ倒れた世名ちゃんどうなるんでしょう…。次回最終回!!
20111114