クラスメイトのドヤ顔に腹が立った15の秋
▼08.銀時大好きあやめちゃん
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「それじゃあZ組優勝を記念してー」
「「「かんぱーい!!!」」」
優勝したのは別にどうでもいい。
むしろおめでとう。
でも問題はそうじゃない。
『あたしなんでいんの?』
打ち上げするとか言ってんのは別にいいけど私を巻き込まないで欲しい。暇じゃないし。
連中と違って私には受験があるということを忘れられてる気がする。
総悟とか高杉とか酒飲むな。
「なんでって俺の従兄弟だし?」
『黙れどうしようもない天パ』
「いつにも増して酷くね?」
『大丈夫だ問題ない』
「うわ、古いコイツ」
『うわ、目死んでるコイツ』
「…」
あー、面倒極まりない。
なんでこうなった?…って銀時が従兄弟だからか。
不満。色々。
と、あやめが近づいてきた。
『……なに?』
「アンタ今更だけど従兄弟だからって図々しいのよ!」
…どうしよう面倒。さっきから凄い面倒。
こういうとき……
『本当に今更ですね姉さん』
「ね…姉さん?」
『え、だって銀時は一応兄っぽいアレでしょ?従兄弟だけど。姉さん』
「おいおい世名ふざけんな「あなた!」は?」
『姉さんが兄さんのことあなたって呼んで問題あります?』
「おまっ…」
よし、乗り切った。
これであやめの標的は銀時に変わったはず。
あー帰ろもう帰る。
そう思って立ち上がった。
「あ、世名!」
『姉さん?』
「私いい妹持ったわーあ、先生待って!」
銀時大好きあやめちゃん
( 溺愛ってか )
( 世名助けて! )
( …お姉さんとお幸せに )
◎20111114