銀魂 | ナノ

あなたが私の





周りはびっくりするほど静かで、それが寂しくて。



この暗い空気を吹き飛ばすほど明るい人が居ればいいのに。




『ばーか』




なに黙ってんですか。
いつもみたいに馬鹿はお前だろって言ってください。



日光が苦手なのになんで無理なんかしてんですか。



なんで、私を助けてくれたんですか。
らしくないですよ。
私なんか見捨てていい存在なのに。



それに…。



あなたが生きてないと私の生きる意味なんてないじゃないですか。



あなたの嫌いな妹に走りますよ、似てるから。
…冗談です。



お願いだから馬鹿って言ってください。




「わりーな…お前さんたちの幸せ奪っちまった」




阿伏兎さんは何にも悪くないです。



私はきっと、自分で自分の幸せを奪った。
この世から神威を奪った。



そんな世界に、私がいる意味なんてありますか?



あの人は、私に存在理由を与えてくれた。
その存在理由も同時に失った。



お願いだから「相変わらずバカだなぁ」とか言ってください。









あなたが私の、存在理由でした

(あなたが死んだ場所で)

(私はあなたを思いながら)

(死にました)




◎111008


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