銀魂 | ナノ

ズルいのはお互い様





『沖田ってズルいよね』


「は?」




勉強中。
唐突に言ってみた。



だって本当にズルい。



勉強出来るしスポーツ万能、オマケにイケメンときた。
こいつの隣にいる私も、それだけで多分凄いけどそんなの比じゃない。
そもそもこの顔と比べられるのは嫌だ(隣には居たいけど)。




「いきなりどうしたんでぃ」


『だからズルいなぁって』




そう言ってから、キャラじゃないのにぷぅっと頬を膨らませてみたり。
…自分キモい。




「…俺はお前がズルいですけどねぃ…」


『え?』




真顔で言った沖田にびっくりした。



ズルい?
君が言うと厭味にしか聞こえないんだけど?




『…どこが?』


「態度」


『はぁ?』




ますます判らない。



無愛想羨ましいな、と?
やっぱり厭味じゃんこれ。




「そうやって考え込むのも…いちいちズルいですよねィ」


『はぁ??』









ズルいのはお互い様

(はぁ??って言った彼女を抱き締めたかった)
(沖田って難しい)




◎管理人も、はぁ??って言った彼女を抱き締めるか迷った←
111008


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