銀魂 | ナノ
大事な家族
神威なんかの双子だったから、私、正当な扱いされてこなかったんだよね。
くそ、馬鹿姉弟め。
で、まぁ、妹の神楽もそう。
化け物だとか言われたり、とにかくひどかったわけ。
で、ずっと会ってないし元気か気になるじゃん。
ってわけで可愛い妹に会うために…世名、行きまーす!
♪
『すみませーん』
万事屋。
神楽もよくこんな胡散臭いところで働いてられるね。
引き戸がゆっくりと開く。
「はい」
出てきたのは眼鏡。
あぁ、こいつが
『ダメガネ』
「ちょっといきなりなんですか!!そもそも神威さん…女装なんて趣味あったんですか」
神威と間違えられるの誰かどうにかして。
『変なこと言ってると殺しちゃうぞ☆って違う違う。
私神威の双子だから。顔そっくりだけど違うから』
ダメガネはきょとん顔。
で、同時に引き戸を閉めた。
1人だけ中に入って。
『ちょ、ふざけんな!神楽と神威のこと知ってるんでしょ?開けた方が身の為じゃない?
てゆうか絶対開けた方がいいから!』
店の前でわーわー喚くチャイナドレス。
うーん、いいご近所迷惑。
と、引き戸がちょっとだけ開く。
「えっと…入ってください」
そんなわけで、なんとか潜入!
ほとんど脅しだよ。
『神楽は?』
「神楽ちゃんは今定春の散歩に…」
『さだはる!?王貞治!?あれ、野球のおうさだはるって漢字これ?
まぁどうでもいいけど流石何でも屋!何でもペットなんだね』
「微妙にネタ古いですよ」とでも言いたげな顔。
完全に私を恐れてる。
「ただいまアルー」
…あぁ、落ち着く。
自他共に認めるシスコンである私。
神楽の声聞いてるとさ、なんかのほーほんってする。
出た、アブナイ発言!
『神楽、久しぶり!!会いたかった…』
「世名アルか!?」
いや、わかるでしょ。
神楽は私に抱きついてきた。
なんか懐かしい。
神威もいれば3兄弟全員集合。
まぁ普通いないけど。
『元気そうで良かった。…それじゃあ私はもう出るよ』
♪
特に何にも神楽としてないんだけどね。
シゴトってやつが。
まぁ会えただけで十分。
それに私と神楽の姉妹愛は凄いから!!!←
「姉さん、1人忘れてない?」
『んー?私には兄弟は妹1人しかいないから。忘れてなんかない。
それより春雨の神威さん。私の上の命令で痛め付けに来ました』
ってのがシゴト。
私が殺る気じゃないから神威も本気じゃない。
それに神威いわく、
「痛め付けにで良かったよ。姉さんが本気出したら本格的に殺されるから」
ってことらしい。
やっぱり神威の双子、ついでに姉なんだなと。
私の家族との繋がりはそれなりに充実してる。
大事な家族
(世名、パピーのとこにも…!!)
(ハゲは黙ってないと殺しちゃうぞ☆)
◎110621