狐の孫

▼4.別れ?

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「百紅、おいで」

『はい、お姉さま』

漆黒の長い髪。
艶やかで真っ直ぐ。

茶髪のセミロングの髪。
どうしても内側に髪がはねる。

姉妹だとは思えない。

私は誰に似たんだろう。
お姉さまは誰に似たんだろう。

どっちにしろ、美人で、綺麗なお姉さまが羨ましい。

「百紅、大事な話があるの」

『なんですか?』

「これから百紅は東京に住むの。東京の浮世絵町…」

お別…れ?

(私１人で…ですか?)
(そう、貴方…１人…)

◎110705

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