狐の孫
▼11.お手伝いさん
11/32
『あれ?』
結局、コンビニまで行ってお弁当買ってきた。
料理なんて作ったことないし。
でも、ちょっと無駄だったかもしれない。
『鬼童丸…!?』
テーブルの上にあったのは見覚えのある料理。
あ、私の大好きなおかず。
あり得ない。
だって此処には私以外誰もいない。
じゃあ誰が?
『…まぁいっか』
なんだかどうでもよくなった。
だって、美味しい料理が食べられる。
あぁ、でもちょっと寂しいな。
外で…あの花見ながら食べようかな。
「百紅様、どちらに?」
『え?』
見たことのない女の人
(失礼しました!羽衣狐様から遣わされた者です)
(羽衣狐…えっと…お姉さま…?)
(その通りにございます)
◎110817
←◎→